世界5大ウイスキー売上げランキングベスト10

ウイスキーを選ぶ際、みなさんはどのような基準を重視していますか?

フルーティーな香りやスモーキーな風味など、味わいを基準に選ぶ方もいれば、コストパフォーマンスを重視して、なるべく手頃な価格で美味しいウイスキーを探す方もいるでしょう。一方で、特にウイスキー初心者の方の中には、「どれを選べばよいかわからない」「失敗したくないから、人気があり間違いのないものを試したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2023年に、世界5大ウイスキーの中で最も販売量の多いウイスキーをランキング形式で10銘柄ご紹介します。

この記事を書いた人

ケン

・元バーテンダー

・年間で飲むウイスキーは100杯以上

・ラガヴーリンをこよなく愛する

・ケンのプロフィールはこちら

Instagramにて、素敵なBarやウイスキーレビューを配信中!


目次

ウイスキーの選び方

この記事をご覧になっている方の中には、ウイスキーについて詳しくない方や初心者の方もいらっしゃるかと思います。そのため、まずはウイスキーにはどのような種類があるのかを簡単にご説明しながら、ウイスキーの選び方を大きく2つのポイントに分けて解説していきます。

一方で、「ウイスキーの基本は理解しているので、早くランキングを知りたい」という方もいるかもしれません。そういった方は、こちらをクリックすると、ランキングのセクションまでスキップできますので、ぜひご活用ください。

ウイスキーの選び方その1:産地で選ぶ

画像引用:https://www.suntory.co.jp/

ウイスキーの選び方の1つ目は「産地で選ぶ」です。ウイスキーでは世界5大ウイスキーと言われる5つウイスキーの名産国があり、それぞれ原料や製法が違うため、持っている個性が全く異なります。

世界5大ウイスキー
  1. スコットランド
  2. アイルランド
  3. 日本
  4. アメリカ
  5. カナダ

ウイスキーは産地によってもさまざまな種類があります。産地によって原料や製法が異なるためです。

それでは、産地の違いによるウイスキーの種類を紹介していきます。

スコッチウイスキー

「スコッチウイスキー」は、イギリスを構成する4地域のうちの1つであるスコットランドで作られるウイスキーです。

スコッチウイスキーは、ウイスキー全体の消費量の約6割を占める、まさにウイスキーの王様的存在です。「ウイスキー」と聞くとスコッチウイスキーを思い浮かべる人も多いかもしれません。

麦芽を乾燥させる際に使用するピートにより、香りが強く、スモーキーなフレーバーが特徴です。

クリアな飲み口に芳醇な香りやスモーキーな燻製臭など、個性豊かなスコッチウイスキーが多くあります。

産地スコットランド
スコッチウイスキーの定義・スコットランドの蒸留所でつくられる
・水、酵母、モルトおよびその他の穀物を原料とする
・容量700ℓ以下のオーク樽に詰める
・水とスピリッツカラメル以外の添加は不可
・アルコール度数94.8%以下で蒸留する
・スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる
・アルコール度数は最低40%以上で瓶詰めする
主な製品の種類・モルトウイスキー
・グレーンウイスキー
・ブレンデッドウイスキー
特徴・ピートを使用し、スモーキーなフレーバーのウイスキーが多い
・スコッチの中でも6つの地域に分かれている
・歴史が古く、15世紀には存在した
・スコッチウイスキーの8割はブレンデッドウイスキー
スコッチウイスキーの代表例ザ・マッカラン12年
ボウモア12年
グレンフィディック12年
グレンリベット12年

アイリッシュウイスキー

アイリッシュウイスキーは、アイルランドで製造されているウイスキーです。

過去には、スコッチウイスキーは全ウイスキー消費量の約6割を占めていた時代もありましたが、現在はスコッチ、バーボン、ジャパニーズウイスキーと比べるとシェアがやや低めです。

アイリッシュウイスキーはスムースで酒質がライトなため、非常に飲みやすいのが特徴です。香り豊かで穏やかな味わいが多く、癖が少ないため、初心者にもおすすめです。

産地アイルランド
アイリッシュウイスキーの定義・穀物類を原料とする
・麦芽に含まれる酵素により糖化、酵母の働きにより発酵
・蒸留液から香りと味を引き出せるよう、アルコール度数94.8%以下で蒸留
・木製の樽に詰める
・アイルランド共和国、または北アイルランドの倉庫で3年以上熟成
主な製品の種類・ポットスチルウイスキー
・モルトウイスキー
・グレーンウイスキー
・ブレンデッドウイスキー
特徴・スムースで酒質はかなりライト
・ピートをほとんど使わない
・未発芽の大麦を使うことがある
・表記が「Whiskey」
アイリッシュウイスキーの代表例ジェムソン
バスカー
カネマラ

ジャパニーズウイスキー

ジャパニーズウイスキーは、スコッチウイスキーをお手本に作られています。これは、ニッカの創業者で「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝がスコットランドに留学し、日本でウイスキー製造が始まったことに起因します。

ジャパニーズウイスキーの歴史は、世界5大ウイスキーの中で最も浅いです。

しかし、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーと全く同じではありません。日本の風土や嗜好に合わせて、スモーキーさを抑え、繊細でマイルドな味わいに仕上げられています。

また、日本におけるウイスキーの法定義は酒税法に基づいているため、スコッチのような表示や製造に関する細かな規定はありません。そのため、世界でジャパニーズウイスキーの人気が高まるとともに、「純日本産ではないジャパニーズウイスキー」が市場に出回ってしまいました。

そこで、日本国内でジャパニーズウイスキーとその他のウイスキーを区別するために、日本酒造組合は2021年2月にジャパニーズウイスキーの定義を自主基準として制定しました。

産地日本
日本におけるウイスキーの定義
(酒税上の定義)
・発芽させた穀物や水を原料とし、糖化・発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの
・蒸留はアルコール分95%未満で行うこと
・上記にアルコール、スピリッツ、香味料、色素または、水を加えたもの
・穀物由来の原酒混和率が10%以上であること
ジャパニーズウイスキーの表示基準
(日本洋酒酒造組合の自主基準)
・原材料は麦芽、穀物、国内で採水された水に限り、麦芽の使用は必須
・蒸留における留出の際のアルコール分は95%未満
・3年以上熟成
・糖化、発酵、蒸留は国内で行う。
・容量700ℓ以下の木製樽に詰める
・国内で瓶詰めし、充填時のアルコール分は40%以上
・色調整のためのカラメルの使用は認める
主な製品の種類・モルトウイスキー
・グレーンウイスキー
・ブレンデッドウイスキー
特徴・5大ウイスキーの中で一番歴史が浅い
・スコッチをお手本にして造られている
・ピートは使ったり使わなかったりする
・日本人好みの繊細でマイルドな味
ジャパニーズウイスキーの代表例白州
山崎
シングルモルト余市
竹鶴ピュアモルト

アメリカンウイスキー

アメリカンウイスキーとは、アメリカ合衆国で製造されるウイスキーの総称です。ケンタッキー州発祥のバーボンウイスキーが有名です。

アメリカンウイスキーには「バーボンウイスキー」や「テネシーウイスキー」など、さまざまなジャンルがあり、それぞれが原料の比率や蒸留・熟成の方法などが細かく定められています。

アメリカンウイスキーは、アメリカに入植した「スコッチ・アイリッシュ」がウイスキーを作り始めて誕生しましたが、ウイスキー戦争や禁酒法などを経て、スコッチやアイリッシュとは異なる唯一無二のウイスキーになりました

アメリカンウイスキーは、原料として主にトウモロコシやライ麦が使われるため、独特の甘みやスパイシーさ、ほろ苦さが特徴です。

産地アメリカ合衆国
アメリカンウイスキーの定義・穀物類を原料とする
・アルコール度数95%以下で蒸留する
・オーク樽で熟成する
・アルコール度数40%以上で瓶詰めする
主な製品の種類・バーボンウイスキー
・テネシーウイスキー
・ライウイスキー
・コーンウイスキー
特徴・バーボンウイスキーやテネシーウイスキーなどジャンル分けされている
・樽香が強い傾向がある
・独特の甘さやスパイシーさがある
アメリカンウイスキーの代表例ジャックダニエル
メーカーズマーク
ウッドフォードリザーブ
ブラントン

カナディアンウイスキー

画像引用:https://www.suntory.co.jp/

カナディアンウイスキーは、アメリカの禁酒法時代に飛躍的な発展を遂げた世界5大ウイスキーの一つです。

アメリカの禁酒法時代、カナダは輸出を禁止しなかったため、大量のウイスキーを製造し、アメリカに密輸しました。その結果、カナディアンウイスキーはアメリカ市場に広く浸透し、5大ウイスキーの一つとしての地位を確立していきました。

カナディアンウイスキーは、5大ウイスキーの中でも特に癖が少なく、ライトで柔らかな香りと味わいが特徴です。また、5大ウイスキーの中で唯一、香り付けが許可されているため、ユニークなウイスキーに仕上がっています。

その飲みやすさから、カクテルの材料としても多く使用されます。

産地カナダ
カナディアンウイスキーの定義・カナダで熟成を行う
・穀物を原料に、麦芽などで糖化、酵母などで発酵し、蒸留したもの
・容量700ℓ以下の木樽で3年以上熟成させる
・アルコール度数40%以上で瓶詰めする
・カラメルまたはフレーバリングの添加は可能
主な製品の種類・フレーバリングウイスキー
・グレーンウイスキー
・カナディアンブレンデッドウイスキー
特徴・フレーバリングができるのでユニーク
・5大ウイスキーの中でも特に癖が少ない
・カクテルの材料として欠かせない
カナディアンウイスキーの代表例カナディアンクラブ
クラウンローヤル

ウイスキーの選び方その2:原料で選ぶ

ウイスキーとは、「穀物を原料とし、蒸留された後、木樽で長期熟成したお酒」です。しかし、ウイスキーには原材料や製造方法の違いにより、さまざまな種類が存在します。

それでは、原材料や製造方法の違いによるウイスキーの種類について解説します。

モルトウイスキー

「モルト(malt)」とは英語で大麦麦芽を意味します。

モルトを100%使用して作られたウイスキーを「モルトウイスキー」と呼びます。

モルトウイスキーは、ポットスチルという単式蒸留機で蒸留して作られるウイスキーです。通常、異なるポットスチルを使い、2回蒸留して作られます。

モルトウイスキーにはさらにいくつかの種類があるので、それぞれについて解説していきます。

シングルモルトウイスキー

「シングル」というのは「単一の蒸留所で瓶詰めされた」という意味です。

したがって、「シングルモルトウイスキー」は、単一の蒸留所でモルト原酒のみを使用してボトリングされたウイスキーを指します。

同じモルトウイスキーでも樽ごとに若干の違いが出ることが多いため、複数の樽のモルトウイスキーをヴァッティング(ブレンディング)してからボトリングすることが一般的です。

シングルモルトウイスキーの最大の魅力は、蒸留所ごとの個性を楽しめることです。

蒸留所の気候風土や製造方法の違い、仕込み水、使用する原料にはそれぞれの蒸留所のこだわりが詰め込まれており、1つとして同じものはないほど個性的です。それぞれの蒸留所が代表作として世に送り出しているのが「シングルモルトウイスキー」です。いわば”蒸留所の顔”とも言えます。

シングルモルトウイスキーの代表的な銘柄としては、サントリーウイスキーの「白州」やニッカウヰスキーの「シングルモルト宮城峡などが挙げられます。

ブレンデッドモルトウイスキー

「ブレンデッドモルトウイスキー」とは、複数の蒸留所のモルト原酒をヴァッティング(ブレンディング)して作られたウイスキーです。異なる個性がバランスよく調和し、新しい個性を楽しむことができます。

代表例としては、竹鶴ピュアモルトが挙げられます。

ちなみに、「竹鶴ピュアモルト」の「ピュアモルト」は100%モルトで作られたウイスキーを意味します。そのため、ブレンデッドモルトを指すこともあれば、シングルモルトを指すこともあります。この言葉は日本独自のもので、世界のウイスキーの多くがブレンデッドウイスキーであったため、日本のウイスキー製造者や販売者が「モルト」を強調する目的で使い始めました。

竹鶴ピュアモルト」はニッカの余市蒸留所と宮城峡蒸溜所のモルト原酒をヴァッティングして作られたウイスキーとなっています。

グレーンウイスキー

「グレーンウイスキー」とは、トウモロコシやライ麦、小麦などを原料とし、モルトを酵素として加え、連続式蒸留機で蒸留してつくられるウイスキーのことです。

原材料の穀物の種類や比率によって味が変わってきます。

アメリカンウイスキーの中で人気な「バーボンウイスキー」もトウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーです。

グレーンウイスキーの蒸留に使われる連続式蒸留機は取り出すスピリッツのアルコール度数を95%程度まで上げることができ、短時間で大量生産が可能となっています。

香りはモルトウイスキーに比べて弱い傾向があり、クリーンな酒質になる傾向があります。また、グレーンウイスキーはモルトウイスキーとブレンドするために製造されることも多いです。

1つ1つが個性豊かなモルトウイスキーは「ラウド・スピリッツ(声高な酒)」と呼ばれていますが、それとは対称に、グレーンウイスキーは風味が軽くまろやかで、ブレンドすると飲みやすくなることから、「サイレント・スピリッツ(寡黙な酒)」と呼ばれています。

シングルグレーンウイスキー

先ほど紹介したシングルモルトウイスキーと同様に、「シングルグレーンウイスキー」は、単一の蒸留所でグレーン原酒のみを瓶詰めして作られたウイスキーです。

代表例はサントリーの知多蒸留所でつくられる「知多」やキリンの富士御殿場蒸留所でつくられる「シングルグレーン 富士」が挙げられます。軽やかな味わい、ほのかな甘い香りが特徴となっています。

ブレンデッドウイスキー

「ブレンデッドウイスキー」は、個性の強いモルトウイスキーと穏やかでやさしい味わいのグレーンウイスキーをブレンドし、お互いの長所を引き出したマイルドで飲みやすいウイスキーです。

ブレンデッドウイスキーの魅力は、「ブレンダーの技」が色濃く反映されているところです。シングルモルトは蒸留所の気候風土や仕込み水、原料の違いなど、その土地が造り上げる個性を楽しめる点が魅力ですが、ブレンデッドウイスキーはブレンダーの匠の技によってブレンドされたいわば「ブレンダーの芸術作品」のようなものです。

代表例としては、が挙げられます。

世界5大ウイスキー販売量ランキングトップ10

それでは世界5大ウイスキー売上ランキングトップ10をご紹介します。こちらのランキングは「The Brand Champions 2024」を参考にして作成しています。

世界5大ウイスキー売上ランキングトップ10一覧

販売量の基準値として「ケース」を使用していますが、1ケースとは、750mlボトルを12本入れた9Lのケースのことを指します。

ブランド原産国2023年世界販売量
グランツ←該当ページまでスキップスコットランド440万ケース
シーバスリーガル←該当ページまでスキップスコットランド460万ケース
角瓶←該当ページまでスキップ日本540万ケース
カナディアンクラブ←該当ページまでスキップカナダ600万ケース
クラウンローヤル←該当ページまでスキップカナダ770万ケース
バランタイン←該当ページまでスキップスコットランド820万ケース
ジェムソン←該当ページまでスキップアイルランド1020万ケース
ジャックダニエル←該当ページまでスキップアメリカ合衆国1430万ケース
ジムビーム←該当ページまでスキップアメリカ合衆国1700万ケース
ジョニーウォーカー←該当ページまでスキップスコットランド2210万ケース

第10位:グランツ

画像引用:https://sanyo-brands.jp/

第10位にランクインしたのは、スコッチウイスキーのブレンデッドウイスキー「グランツ」です。2023年の世界販売量は440万ケースを記録しました。

「グランツ」は、スコットランド最大級の独立系蒸溜業者であるウィリアム・グラント&サンズ社によって生み出されたブランドです。同社の創業者、ウィリアム・グラント氏が自身の情熱と技術を注ぎ込み、1887年に創業した同社は、長い歴史の中で独立性を維持しながら、品質に妥協しないウイスキー造りを続けています。

ウィリアム・グラント&サンズ社は、スコットランドやアイルランドに複数の蒸溜所を所有しており、それぞれの蒸溜所で造られた原酒が「グランツ」のブレンデッドウイスキーに使用されています。主な蒸溜所には以下があります。

グレンフィディック蒸溜所(スコットランド・スペイサイド地方)
○バルヴェニー蒸溜所(スコットランド・スペイサイド地方)
○キニンヴィ蒸溜所(スコットランド・スペイサイド地方)
○アイルサベイ蒸溜所(スコットランド・ローランド地方)
カーヴァン蒸溜所(スコットランド・ローランド地方)
○タラモアデュー蒸溜所(アイルランド)

グランツのメインラインナップは、モルト原酒とグレーン原酒を巧みにブレンドして造られるブレンデッドウイスキーです。そのブレンドにおいて、特に重要な役割を果たしているのが、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、そしてアイルサベイの蒸溜所で生産されるモルト原酒です。これらの原酒が、グランツの豊かな味わいの基盤を支えています。

「グランツ」といえば、三角形の特徴的なボトル形状でも知られています。この三角形は、ウイスキー造りに欠かせない3つの要素、「火」(石炭などの直火焚きによる熱源)、「水」(良質な軟水)、「土」(大麦やピートの育成に必要な土壌)を象徴しています。このデザインには、ウィリアム・グラントが大切にしてきたウイスキー造りの精神と伝統が込められています。

グランツの味わいは、リンゴや蜂蜜を思わせるフルーティで甘やかな風味と、ダークチョコレートやコーヒーのようなほろ苦さが絶妙に調和している点が特徴です。口に含むと、まずはコクのある甘さが広がり、やがてほろ苦いニュアンスへと移り変わる、複層的な味わいを楽しむことができます。このような奥深い味わいがありながらも、価格は非常に手頃であり、コストパフォーマンスに優れた選択肢として愛好家から支持されています。

グランツ トリプルウッド

画像引用:https://sanyo-brands.jp/

こちらは、グランツのオフィシャルボトルにおけるスタンダードモデルです。手頃な価格で購入しやすく、グランツの特徴を知るうえで最適な一本と言えるでしょう。

味わいは、比較的若い原酒が使用されているためか、ややアルコールの辛さを感じます。しかしながら、穀物の風味に加え、バニラやハチミツのような甘さ、そしてフローラルでエレガントなニュアンスが調和したバランスの良い仕上がりとなっています。

特にハイボールに適した銘柄としておすすめです。

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グランツ トリプルウッド スモーキー

画像引用:https://sanyo-brands.jp/

こちらは、ピーテッド原酒を追加することで「グランツ トリプルウッド」と比べ、より一層ピートスモークが際立った一本に仕上がっています。それでもなお、グランツ特有のスムースさとフルーティーさをしっかりと兼ね備えています。

スモーキーでやや個性的なウイスキーをお好みの方には、ぜひ一度お試しいただきたい一本です。

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第9位:シーバスリーガル

画像引用:https://www.chivas.com/ja-jp/

第9位はスコッチウイスキーの高級ブレンデッドウイスキー「シーバスリーガル」です。2023年の世界販売量は460万ケースを記録しました。その名に含まれる「シーバス」は創業者であるシーバス家に由来し、「リーガル」には「王者にふさわしい」「威厳のある」という意味が込められています。

シーバスリーガルのラインナップは、主にブレンデッドウイスキーで構成されています。その故郷であるスペイサイド地方は、スコットランドの北西部に位置し、ハイランド地方やアイラ島などと並ぶスコッチウイスキー6大産地のひとつです。スペイサイドは、元々ハイランド地方の一部とされていましたが、「マッカラン」や「グレンリベット」など、名高い銘酒を数多く生み出してきたことで、現在では独立した産地として認識されています。

シーバスリーガルのブレンドに使用されるモルト原酒の多くも、このスペイサイド地方で生産されたものです。スペイサイドモルトの特徴は、華やかでハチミツのように甘く、なめらかな味わいにあります。その中でもシーバスリーガルのキーモルトとして重要な役割を果たしているのが、スペイサイド地方のストラスアイラ蒸溜所の原酒です。ストラスアイラのウイスキーは、リンゴを思わせるフルーティーな香りとハチミツのような上品な甘さ、そして豊かなコクを兼ね備えています。

これらの要素が融合し、シーバスリーガルは高級感あふれるバランスの取れた味わいを実現しているのです。

シーバスリーガル12年

画像引用:https://www.pernod-ricard-japan.com/

シーバスリーガルのスタンダードボトルである「シーバスリーガル12年」は、12年熟成のブレンデッドウイスキーです。バニラやハチミツ、リンゴを思わせる風味が特徴で、非常に飲みやすく、コクのある仕上がりとなっています。

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第8位:角瓶

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第8位にランクインしたのは、日本が誇るウイスキー「角瓶」です。2023年の販売量は540万ケースを記録しました。サントリーが販売するこのブレンデッドウイスキーは、山崎や白州蒸溜所のバーボン樽熟成モルト原酒をバランスよく使用しており、厚みのあるコクとドライな後口が特徴です。そのため、ハイボールとの相性が抜群で、多くの居酒屋で親しまれています。

特に「角瓶」といえば「角ハイボール」を連想する方が多いでしょう。このハイボール人気のきっかけは、サントリーが2008年に展開した「角ハイボール復活プロジェクト」にあります。当時、ウイスキー市場は急激に縮小し、2007年にはピーク時の約6分の1まで販売量が落ち込んでいました。若者のウイスキー離れが進む中、従来の「年配の人が水割りやロックで飲むもの」というイメージを一新するため、ハイボールという新しい飲み方を提案しました。爽快なのど越しと軽やかな飲み心地が支持され、このプロジェクトは大成功を収め、日本に再びウイスキーブームを巻き起こしました。

現在、角瓶はハイボール人気の追い風を受け、世界で8番目に販売量の多いウイスキーに成長しています。その背景には、サントリーの企画力や実行力だけでなく、角瓶そのものの優れた品質があります。山崎や白州のバーボン樽モルト原酒と国内産グレーンウイスキーを絶妙にブレンドし、ハイボールで飲む際に最も美味しく感じられるよう計算されています。お手頃な価格帯でありながら、味わいのクオリティの高さは、多くの消費者から支持されています。

角瓶 700ml瓶

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

現在のスタンダードボトルは、こちらの角瓶でノンエイジタイプとなっています。居酒屋で見かけることはないと言っていいほどお馴染みの銘柄だと思います。

角瓶は「角ハイボール」で有名ですが、ハイボールという飲み物は作り方次第で味わいが大きく変わる飲み物です。居酒屋で気軽に飲めるものを、敢えて家で一工夫して美味しく作り、一味違ったハイボールを楽しむのもよいと思います。

自宅で簡単にバークオリティのハイボールを作る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。

角瓶
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第7位:カナディアンクラブ

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

第7位は、カナディアンウイスキーを代表するブレンデッドウイスキー「カナディアンクラブ」です。2023年の販売量は600万ケースを記録しています。

「カナディアンクラブ」は、カナダ・オンタリオ州ウィンザーにあるハイラム・ウォーカー蒸溜所で生産されています。ウィンザーは、清らかな水源と豊かな穀倉地帯に近い、ウイスキー造りに最適な自然環境に恵まれた土地です。この蒸溜所は1858年に創業され、アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)には密輸ルートとしても利用されるなど、歴史的にも注目すべき存在です。

現在、「カナディアンクラブ」はジムビームを保有するビーム社のブランドとして、さらにその親会社であるサントリーがブランド権を管理しています。

創業後まもなく、「カナディアンクラブ」はアメリカ東部の紳士クラブを中心に人気を博し、その洗練された味わいで地位を確立しました。特徴的なのは、非常にライトで軽快な飲み口です。この飲みやすさが幅広い層に支持され、カナディアンウイスキー全体の評価を高めるきっかけとなりました。その結果、カナディアンウイスキーは世界五大ウイスキーの一つとして認められるようになったのです。

「カナディアンクラブ」の製法には、他のブレンデッドウイスキーにはない独自の工夫があります。まず、ベースウイスキーと呼ばれるトウモロコシを原料としたライトな酒質のウイスキーを造ります。その後、大麦やライ麦を原料としたフレーバリングウイスキーを造り、これらをブレンドします。このフレーバリングウイスキーは、個性的で複雑な味わいを加える重要な要素です。

さらに「カナディアンクラブ」では、プレ・ブレンディングという独特のブレンド手法を採用しています。通常、ブレンデッドウイスキーは熟成後に原酒をブレンドしますが、プレ・ブレンディングでは熟成前に異なる原酒をブレンドし、その状態で同じ樽に入れて熟成を進めます。この手法により、原酒同士の個性が自然に調和し、まろやかで飲みやすい酒質が生まれるのです。

これらの製法は「カナディアンクラブ」だけでなく、多くのカナディアンウイスキーに共通しています。しかし、「カナディアンクラブ」はその中でも特に完成度が高く、カナディアンウイスキーの魅力を代表する銘柄として世界中のウイスキーファンから愛されています。

カナディアンクラブ

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

カナディアンクラブのスタンダードボトルがこちらのボトル。カナディアンクラブは「C.C.」という愛称でも親しまれており、カナディアンウイスキーの先駆者的存在といえるでしょう。

カナディアンクラブは、1,000円台で購入できる非常に手頃な価格のウイスキーです。

その味わいは軽快で飲みやすいため、ウイスキー初心者の方が自宅でハイボールを作ってみたい場合や、手頃な価格で日常的に楽しめるハイボール用のウイスキーを探している方に最適な選択と言えるでしょう。

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カナディアンクラブ クラシック12年

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

こちらは、12年以上熟成した原酒のみを使用して造られたカナディアンクラブです。12年間、オーク樽で熟成されており、最初の6年間はカナディアンクラブの伝統的な熟成方法が採用され、残りの約6年間は、ボディに厚みやリッチさを加える独自の手法が施されています。

その結果、上で紹介したカナディアンクラブに感じられるアルコールの辛さが抑えられ、熟成によるリッチな風味と非常にまろやかな口当たりが特徴となっています。

さらに、この12年ものは3,000円以内で購入可能という、非常に優れたコストパフォーマンスを誇る一本です。

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第6位:クラウンローヤル

画像引用:https://www.crownroyal.com/

第6位は、カナディアンウイスキーの中でも高級感と知名度を誇る「クラウンローヤル」です。2023年の販売量は770万ケースを記録しており、カナディアンウイスキーとして再びランクインしました。

「クラウンローヤル」は、その名の通り、イギリス王室のジョージ6世に献上するために特別に造られたウイスキーです。ラベルに描かれた王冠や、豪華なボトルデザインは、王室に捧げる酒として誕生した背景を象徴しています。当初は少量生産のためカナダ国内でしか流通しておらず、非常に希少性の高いウイスキーでしたが、1960年代以降に世界的な輸出が開始され、現在では国際的に認知されるブランドとなっています。

その高級感は見た目だけにとどまりません。「クラウンローヤル」は600種類以上の原酒を使用し、試行錯誤の末に生み出されたブレンデッドウイスキーです。その味わいは、バニラやリンゴのような甘い香りに加え、メープルシロップを思わせるコクと香りが特徴です。

クラウンローヤルは、かつて日本ではキリンが輸入販売を行っていましたが、2021年4月に販売を停止しました。現在も再開の予定は発表されていません。しかし、並行輸入品を通じて国内での購入が可能です。

並行輸入品とは、メーカーの公式代理店や正規ルートを介さずに合法的に輸入された商品を指します。そのため、正規輸入品よりも価格が安いことが多い点が特徴です。国内での入手が困難となった今でも、クラウンローヤルを楽しむ方法は残されているのです。

クラウンローヤル デラックス

画像引用:https://www.crownroyal.com/

こちらは、クラウンローヤルのスタンダードボトルです。

バニラや甘いフルーツの香りに加え、メープルシロップを思わせる甘い香りが特徴で、クリーミーな味わいが楽しめるウイスキーとなっています。

クラウンローヤルを試してみたい方には、まずはこちらのボトルをおすすめします。Amazonや楽天などの通販サイトでは並行輸入品も購入可能ですので、気軽に手に入れることができます。

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第5位:バランタイン

第5位は、スコッチウイスキーの代表的なブレンデッドウイスキー「バランタイン」です。2023年の販売量は820万ケースを記録しています。

「バランタイン」は、スコッチウイスキーの歴史を築き上げた王道ブランドであり、その名は創業者ジョージ・バランタインに由来します。1827年、19歳のバランタインはスコットランドで食料品店を開業しました。当時、スコットランドではウイスキーの関税が緩和され、数多くのウイスキー蒸溜所が誕生する時期でした。ジョージ・バランタインは事業を拡大する中で、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドするという革新的な発想に着目。1853年には独自のブレンデッドウイスキーを販売し、「バランタイン」の名を広めました。

現在、「バランタイン」はフランスの酒造大手ペルノ・リカール社が所有しており、その原酒の供給元も同社が保有する蒸溜所が中心となっています。「バランタイン」のブレンドに使用されるキーモルトには、「スキャパ」、「ミルトンダフ」、「グレンバーギー」、「グレンカダム」、「アードベッグ」、「バルブレア」、「プルトニー」の7種類があります。これらは「バランタイン魔法の七柱」とも称され、ブランドの味わいの核を形成しています。

「バランタイン」の最大の魅力は、創業当時から継承されている卓越したブレンド技術です。その哲学は、ウイスキーそれぞれの個性を調和させ、全体のバランスを重視することにあります。一つのウイスキーが突出するのではなく、複数の原酒が織りなすハーモニーこそが、「バランタイン」のアイデンティティです。

スコッチウイスキーの象徴的存在である「バランタイン」は、その調和のとれた味わいから、初心者から愛好家まで幅広い層に支持されています。これからもスコッチウイスキーの歴史において重要な位置を占め続けることでしょう。

バランタイン ファイネスト

画像引用:https://www.ballantines.ne.jp/index.html

バランタイン ファイネストは、現在のバランタインのスタンダードボトルです。

「バランタイン ファイネスト」はエントリーモデルにもかかわらず、約40種もの原酒がブレンドされており、クセと飲みやすさのバランスが絶妙なウイスキーに仕上がっています。バランタイン ファイネストは以下の4つの蒸溜所で製造される原酒がキーモルトであるといわれています。

グレンバーギー蒸溜所
ミルトンダフ蒸溜所
スキャパ蒸溜所
グレントファース蒸溜所

このウイスキーはスモーキーさや木香を強調するのではなく、豊かでなめらかな風味を追求した一本です。ブレンデッドスコッチの魅力を知るのに最適の一本だと思います。

香りはバニラや蜂蜜を思わせる甘く華やかな香りや、リンゴや洋ナシのようなフルーティな香りが際立っており、味わいは甘くフルーティでとてもなめらかで飲みやすいです。爽やかなハイボールと絶妙にマッチする一本となっています。

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バランタイン 17年

画像引用:https://www.ballantines.ne.jp/index.html

バランタイン 17年は、1937年に発売され、バランタインの原点とも称される象徴的な銘柄です。

発売当初、そのキーモルトが公開されており、7種類のキーモルトは「魔法の7柱」と呼ばれていました。

グレンバーギー蒸溜所
ミルトンダフ蒸溜所
アードベッグ蒸溜所
プルトニー蒸溜所
スキャパ蒸溜所
バルブレア蒸溜所
グレンカダム蒸溜所

このブレンドには、ファイネストのキーモルトとして知られるグレンバーギーやミルトンダフに加え、スコットランド各地で生産される5種類のモルト原酒が組み合わされています。それぞれの蒸溜所が持つ個性が調和し、唯一無二の深い味わいを生み出しています。

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第4位:ジェムソン

第4位は、アイリッシュウイスキーを代表するブレンデッドウイスキー「ジェムソン」です。2023年の販売量は1,020万ケースを記録し、世界的な人気を誇るブランドの一つです。

ジェムソンは1780年、ジョン・ジェムソンによってアイルランド・ダブリンで設立されました。アイリッシュウイスキーの伝統である3回蒸留を採用し、その滑らかで口当たりの良い味わいを特徴としています。アイリッシュウイスキーが持つ飲みやすさの象徴ともいえる存在です。

ジェムソンのボトルデザインにも歴史が込められています。ラベル中央に描かれた紋章の上部には帆船のイラストがあり、これはジェムソン家の祖先が海賊との戦いで勝利し、スコットランド王から授けられた紋章を表しています。このデザインはブランドの伝統と誇りを象徴しています。

創業当初、ジェムソンはモルトと未発芽の大麦を使用したポットスチルウイスキーを生産し、一般的なアイリッシュウイスキーとは異なる2回蒸留を行っていました。しかし現在では、ポットスチル原酒とグレーン原酒をブレンドし、伝統的な3回蒸留を採用したアイリッシュブレンデッドウイスキーとして親しまれています。この変更により、さらに滑らかで調和の取れた味わいを実現しています。

ジェムソンの魅力は、その品質と手頃な価格の両立にあります。スムースで飲みやすい風味は初心者から愛好家まで幅広い層に支持され、カクテルのベースとしても高い評価を得ています。ジェムソンはまさに、アイリッシュウイスキーの親しみやすさと奥深さを体現するブランドといえるでしょう。

ジェムソン スタンダード

画像引用:https://www.jamesonwhiskey.com/ja-jp/

こちらがジェムソンのスタンダードモデルです。「ジェムソン スタンダード」は、滑らかでバランスの取れた味わいが特徴で、アイリッシュウイスキー特有のまろやかさと優しい飲み口を楽しめます

3回蒸留による非常にスムーズな仕上がりは、初めてウイスキーを飲む人にもおすすめです。そのスムースな味わいから、ハイボールにすれば何杯でも飲めてしまいます。

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第3位:ジャックダニエル

第3位は「ジャックダニエル」で、特徴的な四角いボトルと黒ラベルが世界的に有名なアメリカを代表するウイスキーです。2023年の販売量は1,430万ケースに達しました。

ジャックダニエルは、テネシー州リンチバーグにあるジャックダニエル蒸溜所で生産されるテネシーウイスキーです。この蒸溜所は1866年に創業され、アメリカ最古の登録蒸溜所としても知られています。テネシーウイスキーという名称は、特定の製法と条件を満たしたウイスキーにのみ与えられるもので、ジャックダニエルはその代表例です。

ジャックダニエルは、まずバーボンウイスキーの基準を満たす必要があります。その基準は以下の通りです。

  • 原料にトウモロコシを51%以上使用すること。
  • 160プルーフ(度数80%)以下で蒸留すること。
  • 内側を焦がしたオークの新樽で125プルーフ(度数62.5%)以下で樽詰めして熟成させること。

これに加え、テネシーウイスキー特有の「チャコール・メローイング製法」が適用されます。この製法では、サトウカエデを燃やして作られた木炭を濾過材として使用し、蒸留直後の原酒を約1週間かけてゆっくりと濾過します。この過程で原酒の雑味が取り除かれ、スムースでまろやかな味わいと独特の香りが生まれます。

ジャックダニエルの特徴的な味わいは、このチャコール・メローイング製法によるものです。甘いバニラやキャラメルを思わせる香りと、口当たりの柔らかさが特長で、初心者からウイスキー愛好家まで幅広い層に愛されています。そのまま飲むだけでなく、カクテルのベースとしても人気があります。

ジャックダニエルは、その洗練された味わいとアメリカンウイスキーの象徴としての地位を確立しており、今後も多くの人々に愛され続けるでしょう。

ジャックダニエル ブラック(オールド No.7)

画像引用:https://www.jackdaniels.com/ja-jp

こちらは、ジャックダニエルのスタンダードボトルです。100年以上変わらない伝統的な製法で造られており、ジャックダニエルの味わいを象徴する一本となっています。

ジャックダニエルを初めて試す方には、まずはこちらのボトルから始めることをおすすめします。

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ジェントルマン ジャック

画像引用:https://www.jackdaniels.com/ja-jp

こちらは、2回の「チャコール・メローイング製法」を経て造られるジャックダニエルです。

通常のジャックダニエルに比べて、さらに柔らかな口当たりとスムースな味わいが特徴です。加えて、ボトルデザインも洗練されており、飾っておきたくなるような美しい仕上がりとなっています。

なめらかで、メープルを思わせる甘さのあるウイスキーをお探しの方には、特におすすめの一本です。

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第2位:ジムビーム

第2位は「ジムビーム」。2023年の世界販売量は1,700万ケースでした。

ジムビームは1795年にケンタッキー州で創業され、創設者であるジェイコブ・ビームによって始められた蒸溜所は、200年以上の長い歴史を誇ります。その間、ウイスキーの品質と伝統を守り続け、現在も世界中で愛されるブランドとなっています。

ジムビームの特徴は、使用する原料にあります。特に、ジムビームではトウモロコシの新種に大粒で高品質なデントコーンを使用しており、これがウイスキーに甘くスムーズな飲み心地を与えています。このため、バーボンウイスキーの中でもバランスが良く、スムースでありながらもキレのある後味を楽しむことができます。この特徴が、ハイボールとしても人気が高い理由です。

ジムビームは、まろやかな飲み口とフレッシュな香りを持ちつつ、しっかりとしたコクを感じさせるため、広くカクテルやハイボールのベースとして使われているのが特徴です。安定した品質と高い親和性を持つジムビームは、これからも多くのウイスキー愛好者に支持され続けることでしょう。

ジムビーム

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

こちらはジムビームのスタンダードボトルで、白いラベルが特徴的なことから「ジムビームホワイト」とも呼ばれています。

バーボンらしいバニラの甘い香りが広がり、ライトな口当たりとキレのある後味が特徴的です。ただし、原酒が比較的若いものを使用しているため、若干アルコールの辛さを感じることがあります。

このウイスキーのおすすめの飲み方は、何と言ってもハイボールです。爽やかで飲みやすく、ジムビームの特徴が活きた美味しさを楽しめます。

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ジムビーム デビルズカット

画像引用:https://www.suntory.co.jp/?ke=hd

「ジム ビーム デビルズカット」は、ジム ビームのラインアップの中でも特にウッディな風味が際立つユニークなバーボンです。名前の由来は、ウイスキーが熟成中に樽に吸収されてしまい、通常の抽出過程では取り出せない濃厚な部分が「悪魔の取り分(Devil’s Cut)」と呼ばれることに由来しています。バーボンウイスキーは新樽を使用するため、この「悪魔の取り分」が発生します。この部分は、通常の抽出過程では取り出せないですが、リッチな風味とテクスチャーを持っています。

「ジム ビーム デビルズカット」では、樽内部にしみ込んだ「悪魔の取り分」を独自の技術で抽出し、オーク樽の個性を際立たせた銘柄になっています。渋みが出るほどのオーク樽のウッディさが特徴で、香りにはキャラメルやバニラの甘いノートに加え、オークのスパイシーな香りも感じられます。

味わいは豊かで、トウモロコシの甘さが前面に出つつも、焦げたオークの風味やスパイス感がバランスよく加わっています。余韻にはスモーキーさとほのかなバニラの甘さが長く続き、深みと複雑さが楽しめます。ウッディなバーボンを試してみたい方にはちょっと変化球なこちらのバーボンがおすすめです。

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第1位:ジョニーウォーカー

画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp

堂々の第一位に輝いたのは「ジョニーウォーカー」です。2024年の世界販売量は驚異の2210万ケースを記録しました。「ジョニーウォーカー」はスコットランドで生産されるブレンデッドウイスキーで、その卓越したブレンディング技術が世界中で高く評価されています。

「ジョニーウォーカー」の最大の特徴といえば、四角いボトルと斜めに貼られたラベル、そしてシルクハットに片眼鏡、ステッキを持って闊歩する英国紳士「ストライディングマン」です。この「ストライディングマン」は、1908年に風刺漫画家トム・ブラウンがメニューの裏に描いたスケッチを基に採用されました。以来、ブランドを象徴するアイコンとして、ウイスキー界における世界的なブランドイメージの先駆けとなっています。

また、四角いボトルと斜めのラベルデザインも、ジョニーウォーカーを語る上で欠かせない要素です。当時のウイスキーは円筒形のボトルが一般的でしたが、ジョンの長男アレキサンダー・ウォーカーが新たに考案した四角いボトルは、輸送時の破損を減らすと同時に、世界のどこに置かれていても一目でジョニーウォーカーとわかるよう、ラベルを24度傾けて貼るという斬新なアイデアが取り入れられました。この革新的なデザインは、ブランドの視認性を飛躍的に高める結果となり、現在でもその伝統が受け継がれています。

ジョニーウォーカー レッドラベル

画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp

「ジョニーウォーカー レッドラベル」は、ジョニーウォーカーシリーズの中でも最もリーズナブルな価格で、ジョニーウォーカーらしいスモーキーな味わいを楽しめるブレンデッドウイスキーです。

ただし、原酒が比較的若いためか、スパイシーさがかなり感じられるため、ストレートでの飲用にはあまり向いていません。そのため、ハイボールでその真価を発揮するボトルだと言えます。

手軽にジョニーウォーカーを試したい方には、レッドラベルを使ったハイボールをぜひおすすめします。

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ジョニーウォーカー ブラックラベル12年

画像引用:https://www.johnniewalker.com/ja-jp

こちらはジョニーウォーカーを代表するスタンダードボトルである「ジョニーウォーカー ブラックラベル12年」。

日本では、通称「ジョニ黒」という愛称で親しまれています。このブラックラベルは、12年熟成の世界初のブレンデッドウイスキーです。12年以上熟成された数十種類以上のモルト原酒とグレーン原酒がブレンドされています。

ジョニーウォーカーにはブラックラベル以外にもレッドラベルやグリーンラベルなどの種類がありますが、このブラックラベルはジョニーウォーカーの原点から受け継がれてきたブレンドであり、初期のレシピが現在も引き継がれています。ジョニーウォーカーのブレンダーの渾身の傑作と呼べるでしょう。

スコッチ特有のスモーキーフレーバーとレーズンの甘味、オレンジのような柑橘系の味わいを感じられるのが特徴です。とにかくバランスが良いため、ストレートからハイボールまでどんな飲み方でもおすすめできます。

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まとめ

今回は世界5大ウイスキーの2023年の世界販売量ランキングベスト10を発表しましたがいかがだったでしょうか。やはりランキングにしてみると、スコッチウイスキーとアメリカンウイスキーの根強い人気を感じる結果となりました。それと同時に、このランキングにジャパニーズウイスキーである角瓶がランクインしていることがとても嬉しい結果でした。

ランキングにおいては、ほとんどがブレンデッドウイスキーでした。ブレンデッドウイスキーはそのクセの少なさや、低価格で手に入りやすい点が魅力となっており、多くの人々に親しまれていることがわかります。

それでは、良いウイスキーライフを。

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