【初心者必見】ウイスキーって何?定義や起源をわかりやすく解説!

「ウイスキー」という言葉は、多くの人が一度は耳にしたことがあるでしょう。特に日本では、2014年の朝ドラ「マッサン」によって、日本のウイスキーの父・竹鶴政孝の物語が紹介され、ウイスキーブームが巻き起こりました。その影響で、ウイスキーに興味を持つ方も増えたかと思います。

しかし、ウイスキーは琥珀色のハイボールに使われるものという漠然としたイメージがある一方で、そもそもウイスキーとは何なのか、なぜ「ウイスキー」と呼ばれるのかを知らない方も案外多いのではないでしょうか

今回は、「ウイスキー」とはどのようなお酒なのか、またその起源について、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

ケン

・元バーテンダー

・年間で飲むウイスキーは100杯以上

・ラガヴーリンをこよなく愛する

・ケンのプロフィールはこちら

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目次

ウイスキーとは

ウイスキーの定義

ウイスキーの定義はそれぞれの国によって異なっており、原料、製法、熟成年数によって異なってきますが、一般的には次のように定義されています。

「麦芽自身の糖化、麦芽を用いた穀類の糖化後に酵母を加えて発酵させ、蒸溜して得られた原酒を樽で熟成させたもの」

これを分解すると、ウイスキーは主に3つの条件を満たしているものであるということになります。

  1. 穀物が原料であること
  2. 蒸留酒であること
  3. 木樽熟成をしていること

ウイスキーは大麦、ライ麦、小麦、オート麦、トウモロコシなどの穀物を原料として作られます。

後ほどお酒の分類について詳しく説明しますが、「ウイスキー」は蒸留酒に分類されます。「蒸留」とは、複数の成分が混ざった液体に熱を加え気体にし、沸点の差を利用して特定の成分のみ分離させる作業のことです。この蒸留によってアルコールの濃度が高くなります。

また、ウイスキーは蒸留して得られた蒸留液を木製樽に貯蔵し、長期間熟成させます。この熟成過程で、ウイスキー独特の味わいや香りが引き出されます。

この3つの条件を満たすお酒のことを「ウイスキー」と呼びます。

お酒の分類

世の中には、ビールやワイン、ウイスキーなど様々なお酒が存在しますが、その中でも製造方法によって分類すると、醸造酒、蒸留酒、混成酒の3つに分類することができます。ウイスキーを知るうえで非常に大事な内容ですので解説していきます。

醸造酒とは

蒸留酒を理解するためには、まず醸造酒について知ることが大切です。醸造酒とは、穀物や果実などの原料に酵母を加えてアルコール発酵させたお酒のことです。

醸造酒の代表として、ビール、ワイン、日本酒、紹興酒、マッコリなどがあります。

蒸留酒とは

蒸留酒は、醸造酒を蒸留して作られるお酒です。別名スピリッツとも呼ばれます。「蒸留」とは、複数の成分が混ざった液体に熱を加えて気体にし、沸点の差を利用して特定の成分のみを分離する作業です。蒸留酒は、気体化したアルコール分を液体にして作られるため、醸造酒に比べてアルコール度数が高い傾向があります。

代表的な蒸留酒には、ウイスキー、ウォッカ、ジン、テキーラ、ラム、ブランデー、焼酎などがあります。

ウイスキーとその他の蒸留酒の違いを定義に照らし合わせると、ジンやウォッカは木樽での熟成を行わないため「ウイスキー」に該当しません。ブランデーは蒸留し木樽で熟成されますが、原料が果実であるため「ウイスキー」には該当しません。

ちなみに、ウォッカ、ジン、テキーラ、ラムは「世界四大スピリッツ」として知られています。

混成酒とは

混成酒とは、醸造酒や蒸留酒に、植物などの香味や糖分を加えたお酒です。

リキュールや梅酒などが混成酒に分類されます。

ウイスキーとビールは途中まで同じもの?

実は、ウイスキーとビールは「いとこ」のような関係にあることをご存知ですか?

ウイスキーの中でも、モルトウイスキーの主原料は大麦麦芽です。同じく、大麦麦芽を主原料とする酒にビールがあります。蒸留酒は醸造酒を蒸留して作られるお酒です。そして、ウイスキーの蒸留前までの製造工程とビールの製造工程はほとんど同じです。

つまり、モルトウイスキーを蒸留する前の状態はビールに非常に近いものなのです!

厳密には、ホップの有無など使用する原料に違いはありますが、蒸留前のウイスキーは「もろみ」と呼ばれ、その見た目はビールにとても似ています。アルコール度数も約8%です。

ウイスキーも製造途中ではビールとほとんど同じだなんて、面白いですよね。

普段、ビールとハイボールは全く別物だと思って飲んでいる方も多いと思いますが、このような背景を知っていると、お酒をより楽しく飲むことができると思います。

「ウイスキー」の発祥と名前の由来

ウイスキーの発祥地はどこ?

驚くかもしれませんが、実はまだウイスキーの発祥地ははっきりとはわかっていません。

というのも、ウイスキー発祥地に関しては2つの説があります。それはアイルランド説とスコットランド説です。

それぞれについて見ていきましょう。

アイルランド説

アイルランド説が論拠としているのは、1172年にイングランド王ヘンリー2世がアイルランドに侵攻した際、従軍兵士より「地元の民衆がウスケボーと呼ばれる大麦の蒸留酒を飲んでいた」との報告があったという逸話。

しかし、この逸話を証明する記録は見つかっておらず、歴とした証拠がありません。

スコットランド説

一方、スコットランドで最初にウイスキーに関する記述があったのは1494年です。1494年に出されたスコットランド王室財務省の記録に、「王名により修道士ジョン・コールに8ボルの麦芽を与えてアクアヴィテを造らせた」といった記述があったというもの。

「アクアヴィテ」という言葉は、蒸留酒全般の語源ですが、麦芽を用いたアクアヴィテとなると、それは間違いなくウイスキーを指します。

こちらは現存するウイスキーに関する最古の文献でもあります。

どちらがウイスキー発祥の地であるかはいまだに明らかになっておらず、この論争はまだまだ続きそうです。

ウイスキーの言葉の意味は「生命の水」

先ほどの2つの逸話にでてきた「ウスケボー」、「アクアヴィテ」という言葉がありますが、これらがウイスキーの語源となる言葉になっています。

「アクアヴィテ(Aquavitae)」とは、ラテン語で「生命の水」という意味になります。この言葉はウイスキーのみならず蒸留酒全般の語源になりました。

これがスコットランドとアイルランドの古語であるゲール語に直訳されて「ウシュクベーハー(Uisge-beatha)」と呼ばれるようになりました。これが時代を経るにしたがって、「ウスケボー(Usquebaugh)」となり、やがて「ウスケ―(Usque)」に転化し、今日の「ウイスキー(Whisky、Whiskey)」になったといわれています。

まとめ

今回はウイスキーの定義と発祥について解説しました。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • ウイスキーとは、穀物が原料とし、蒸留酒であり、木樽熟成をさせたお酒のことを指す
  • ウイスキーの蒸留前は、ビールと瓜二つ
  • ウイスキーの発祥にはアイルランド説とスコットランド説があり、未だにはっきりしていない。
  • ウイスキーの言葉の意味は「生命の水」

ウイスキーの製法や発祥など、その背景を知ることで、日々の晩酌がさらに楽しくなると思います。

皆さんのウイスキーライフを豊かにするお手伝いができれば幸いです。

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