先日、2024年9月にサントリー白州蒸溜所の見学に行ってきました!
今回は「白州蒸溜所ものづくりツアー」(税込3,000円)に参加しましたが、その内容は3,000円以上の価値があり、大満足でした。白州やウイスキーがお好きな方にはたまらないツアーだと思います。
この記事では、ツアーの様子を詳しくご紹介し、予約方法やアクセス、ショップ情報、有料試飲の内容など、白州蒸溜所のすべてをお伝えします。
白州蒸溜所について
“森の蒸留所”白州蒸溜所とは
創業開始 1973年
仕込み水 南アルプスの花崗岩層で濾過された天然水
蒸留器 初留8基、再留8基、連続式蒸留器1セット
白州蒸溜所は、1973年にサントリーが開設した山梨県北杜市白州町に位置するウイスキー蒸溜所です。創業者・鳥井信治郎の息子であり、サントリーの2代目社長であった佐治敬三が「豊かな自然の中で独自のウイスキーを作りたい」という思いから、八ヶ岳南麓の森に建てられました。蒸溜所は標高約700メートルに位置し、豊かな森林と澄んだ空気、そして南アルプスの天然水に恵まれた環境にあります。
仕込み水には、南アルプスの花崗岩層を通じてろ過された天然水が使用され、ウイスキーづくりに欠かせないピュアな水源が特徴です。
そんな白州蒸溜所のウイスキーには、次の4つの特徴があります。
特徴1:南アルプスの天然水が生み出す癖のないキレのよさ
白州蒸溜所の仕込水には、南アルプスの花崗岩層でろ過された天然水が使用されています。この水は、蒸溜所のすぐ裏にある花崗岩の山々で育まれ、約20年の歳月をかけて地下にたどり着きます。
白州蒸溜所の天然水の硬度は30で、花崗岩の水としては比較的硬度が高めの軟水です。この軟水を使ってつくられるウイスキーは、森の若葉やミントを思わせる爽やかな味わいが特徴です。
特徴2:木桶発酵による酸味を含む複雑な風味
白州蒸溜所の特徴2つ目は、伝統的な木桶の発酵槽を使用していることです。木桶発酵によって、酵母や木材の影響を受けた独自の風味が生まれ、複雑で厚みのある味わいを生み出します。木桶の中で発酵が進むと、発酵槽内の微生物や木の成分が発酵に影響を与え、他の発酵槽にはない風味が形成されます。
白州のウイスキーには、ほのかな酸味が感じられますが、これは木桶発酵による独特の味わいの一部です。木桶による発酵のこだわりが、白州の爽やかで奥深い風味の土台となっています。
特徴3:多彩な原酒の作り分け
白州蒸溜所では、蒸留機として初留用の8基と再留用の8基、合計16基の大きさや形状の異なるポットスチルを使用しています。この多様なポットスチルを使い分けることで、蒸留中に生まれる風味や香りのバリエーションが広がり、豊かな個性を持つさまざまな原酒が生まれます。
さらに、熟成においては、ホッグスヘッド樽、スパニッシュオーク樽、パンチョン樽、バーレル樽など、異なる樽を使い分けています。各樽はそれぞれ異なる風味や香りを原酒に与え、熟成過程で個性豊かな味わいを形成します。これらの多彩な樽使いにより、白州ならではの複雑で深みのあるウイスキーが作り出されています。
特徴4:豊かな自然環境での熟成
白州蒸溜所は標高約700メートルの場所に位置し、豊かな森林に囲まれた自然環境の中でウイスキーが熟成されます。この独自の環境がウイスキーに繊細で爽やかな風味を与え、軽やかでフルーティーな香りや味わいを生み出します。標高の高さと豊かな自然の影響で温度差が大きく、熟成がゆっくり進むため、ウイスキーに複雑さと繊細さが加わるのです。
営業時間
以下が営業時間になっています。ギフトショップのみ、営業終了が16:00となっています。
施設 | 営業時間 |
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ビジターセンター | 9:30~16:30 |
ビジターセンター内ギフトショップ | 9:30~16:00 |
テイスティングラウンジ | 10:00~16:30(ラストオーダー16:00) |
セントラルハウスギフトショップ | 9:30-16:30 |
ウイスキー博物館 | 9:30-16:30 |
休業日:年末年始、工場休業日(臨時休業あり)
駐車場ご利用可能時間は16:40までとなっています。
アクセス
白州蒸溜所の所在地は以下のようになっています。
施設名 | サントリー白州蒸溜所 |
所在地 | 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1 |
白州蒸溜所にアクセスする方法は主に3つあります。
方法1:電車+シャトルバス
おすすめのアクセス方法は、電車とシャトルバスの組み合わせです。この方法なら試飲も楽しめるため、一番のおすすめです。まず電車でJR小淵沢駅まで行き、小淵沢駅から出ている無料のシャトルバスで白州蒸溜所へ向かいます。電車の利用方法は各人によって異なるため、事前にご確認ください。
白州蒸溜所では、JR中央本線「小淵沢駅」から無料のシャトルバスが運行されています。小淵沢駅の改札を出たら左に進み、階段を降りて左側のロータリー内にあるシャトルバス乗り場へお越しください。
シャトルバスは「JR小淵沢駅 → 白州蒸溜所・天然水工場 → JR小淵沢駅」のルートで運行しています。時刻表や運行状況については事前に確認しておくとスムーズに移動できますので、お出かけの際にご確認ください。
小淵沢駅→白州蒸溜所 | 白州蒸溜所→小淵沢駅 | |
---|---|---|
9 | 9:10➡9:30 | ー |
10 | 10:00➡10:20 10:50➡11:10 | ー |
11 | ー | 11:10➡11:30 |
12 | 12:00➡12:20 12:40➡13:00 | 12:20➡12:40 |
13 | 13:30➡13:50 | 13:00➡13:20 13:50➡14:10 |
14 | 14:10➡14:30 | 14:30➡14:50 |
15 | 15:00➡15:20 | 15:55➡16:15 |
16 | ー | 16:35➡16:55 |
※「白州蒸溜所ものづくりツアー」は14:20が最終ツアーとなっているため、14:10発と15:00発の便はツアーは参加できませんのでご注意ください。
方法2:電車+バス
白州蒸溜所・天然水南アルプス白州工場へは、JR韮崎駅から路線バスでもアクセスできます。韮崎駅の3番のりばからバスに乗車し、「松原上」バス停で下車すると、工場の最寄りバス停となります。バスの本数や時刻を事前に確認し、余裕をもって訪問を楽しんでください。
方法3:車
車でのアクセスは、小淵沢ICから一般道を経由して約20分で白州蒸溜所に到着します。ただし、車でお越しの際は、運転手の方は試飲ができませんのでご注意ください。安全運転のため、試飲を希望される方は、公共交通機関をご利用いただくことをおすすめします。
白州蒸溜所見学について
白州蒸溜所見学の概要
白州蒸溜所では、見学を楽しむことができます!
見学コースは4つに分かれており、それぞれ異なる視点から白州のウイスキー造りを体験できます。各コースでは、蒸溜所内の見学やウイスキーの歴史、製造工程の解説が行われ、試飲も楽しむことができます。
それでは、詳しいコース内容や予約方法について説明していきます。
【抽選式】白州蒸溜所ものづくりツアー
「シングルモルト白州」が生まれるものづくりの現場を実際に見ることができ、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感することができます。
テイスティングでは、「シングルモルトウイスキー白州」や、希少な「白州の構成原酒」、そして「白州森香るハイボール」を楽しむことができます。蒸溜所ならではの特別な味わいを堪能できるのが魅力です。
また、ツアー参加者には「白州オリジナルテイスティンググラス」がプレゼントされ、記念として持ち帰ることができます。
この見学ツアーは予約抽選制となっており、抽選受付期間内にお申込みいただき、当選した方のみが予約可能です。抽選受付期間は、参加希望月の2か月前の上旬に開始され、抽選結果は同月の中旬にメールで通知されます。例えば、10月開催のツアーに参加したい場合は、8月上旬に応募し、結果は8月中旬に通知されます。
最新の予約の情報や詳細は公式サイトでご確認ください。
詳細 | |
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開催日 | 年末年始 |
開催時間 | 10:00、11:05、12:10、13:15、14:20 |
所要時間 | 約90分 |
参加費 | 3,000円(税込) |
対象 | 20歳以上 |
予約方式 | 抽選制 |
【抽選式】白州蒸溜所ものづくりツアー プレステージ
このツアーは「シングルモルト白州」の魅力を最大限体感することができるツアーとなっています。ツアーの前半では、白州蒸溜所の歴史を感じられる映像演出や、作り手との交流があり、さらに「フロアモルティング」の見学も行います。プレステージツアー限定の製造エリアへの立ち入りや、作り手との対話を通じて、白州の自然と共生したものづくりのこだわりや「シングルモルトウイスキー白州」の魅力を深く理解することができます。
テイスティングでは、「白州森香るハイボール」に加え、「シングルモルト白州12年」を楽しむことができ、蒸溜所でしか味わえない地元食材とのマリアージュ体験も堪能することができます。
このツアーも基本的には「白州蒸溜所ものづくりツアー」と同様の抽選方式での予約が必要です。予約の詳細や最新情報については、こちらの公式サイトからご確認ください。
詳細 | |
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開催日 | 2024年9月20日以降の月曜日・金曜日 |
開催時間 | 11:30-13:40 |
所要時間 | 約130分 |
参加費 | 10,000円(税込) |
対象 | 20歳以上 |
予約方式 | 抽選制 |
ウイスキー博物館・セントラルハウス入場(場内見学)
こちらはツアーではなく、ウイスキー博物館およびセントラルハウスへの入場権です。白州蒸溜所には入場にも予約が必要となっており、こちらの予約は先着順となっています。尚、料金は無料です。
館内には、有料のテイスティングラウンジ、ウイスキー博物館、ギフトショップなどがあり、みなさまのご興味や目的に合わせて自由にお楽しみいただけます。
入場権の予約は公式サイトからできます。最新の予約状況や詳細はこちらからご覧ください。
詳細 | |
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開催日 | 年末年始・工場休業日を除く毎日 |
開催時間 | 10:30-11:30、11:30-12:30、12:30-13:30、13:30-14:30、14:30-15:30、15:30-16:00 |
参加費 | 無料 |
利用可能施設 | ・ギフトショップ ・テイスティングラウンジ ・ウイスキー博物館 ・Hakusyu Terrace |
予約方式 | 先着順 |
「白州の森」ミニツアー
こちらは「白州の森」のこだわりを案内の方と一緒に巡る「ウイスキー博物館・セントラルハウス入場」またはツアー参加者のみ対象のツアーです。
バードサンクチュアリでは、鳥のさえずりを聞きながら、「白州の森」を肌で感じられます。ツアー後半では、ウイスキー博物館にてサントリーの自然と共生したものづくりや、取り組みを学ぶことができます。
こちらのツアーは参加費は無料で、平日のみ開催となっています。所要時間は約30分となっています。参加希望の方は当日ビジターセンターでお申し込みください。
詳細 | |
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開催日 | 平日開催 ※年末年始・工場休業日・土日祝を除く ※雨天時中止 |
開催時間 | 平日 11:15-11:45 14:15-14:45 |
所要時間 | 約30分 |
参加費 | 無料 |
対象 | 白州蒸溜所・サントリー天然水 南アルプス白州蒸溜所に来場された方 ※入場には「ウイスキー博物館・セントラルハウス入場」もしくはツアーのご予約が必要です |
予約方式 | 予約不要 |
「白州の森」ミニツアーでは、製造工程の見学をすることはできません。製造工程を見学したい方は、白州蒸溜所ものづくりツアーを予約しましょう。
実際に白州蒸溜所見学に行ってきました!
2024年9月に、実際に白州蒸溜所を訪れ、「白州蒸溜所ものづくりツアー」に参加してきました。ここからは、そのツアーの詳細とレビューをお伝えします。これから見学を検討されている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
白州蒸溜所へ
今回は、車やシャトルバスを利用せず、その日はキャンプをする予定だったため、近隣のキャンプ場から徒歩で蒸溜所まで向かいました。道中はどこを見渡しても畑や森が広がっており、蒸溜所に着く前から白州の自然を肌で感じることができました。1時間ほど歩いた後、ついに白州蒸溜所に到着しました!
ビジターセンターの前には、「白州」と「天然水」のロゴが壁に大きく掲げられており、その姿を見るだけでワクワク感が高まります。それでは、ビジターセンターに入ってまずは受付を行います。ここでは、白州蒸溜所のパンフレットと、ツアー開始時間が記載された参加証を受け取ることができます。
これらを受け取ったら、ツアーの集合場所であるウイスキー博物館に向かいます。ウイスキー博物館に向かう途中には、バードサンクチュアリを通ることができます。
バードサンクチュアリ
バードサンクチュアリとは、野鳥の保護区のことです。白州蒸溜所では建設当初から設けられており、白州の森と天然水を育む環境を守るための活動が行われています。野鳥は自然環境のバロメーターとも呼ばれ、環境が悪化すると姿を消してしまうそうです。
ツアースタートです
バードサンクチュアリを進んで抜けると、左手にウイスキー博物館が見えてきます。ここで参加証を見せると、ツアーがいよいよスタートです!まずは、ウイスキー博物館内で映像を観るところから始まります。この映像では、白州蒸溜所の歴史やこだわりについて詳しく知ることができます。
蒸溜棟へ移動し、実際の製造工程を見学します
映像を見終わったら、蒸溜棟に移動し、製造工程を見学していきます。
プロジェクションマッピングで製造工程を知る
まずは、製造工程を見る前に、製造工程についてざっくりと説明してもらえます。ここでは、解説がプロジェクションマッピングで行われていて、聞いて読むだけでなく、映像を交えてより分かりやすく理解できるように工夫されています。
おおまかに、モルトウイスキーは水・麦芽・酵母を原料として、仕込➡発酵➡蒸留➡貯蔵➡熟成の順につくられていきます。それぞれの工程の詳細はこの後説明します。
また、この解説の中で白州の特徴として挙げられるのが原料です。白州は様々なモルト原酒をヴァッティングして作られていますが、その原酒の中には、大麦麦芽を乾燥させる際にピート(泥炭)を焚いて乾燥したピーテッド麦芽も使用されています。
原料の説明の際には、通常の麦芽とピーテッド麦芽の両方の香りを実際に嗅ぐことができますが、ピーテッド麦芽は非常にスモーキーな香りが特徴です。この麦芽を原料に使用することで、白州は爽やかで軽快ながらもスモーキーなウイスキーに仕上がっています。
仕込(Mashing)
ここからは実際の工場内部の見学です。
まずは仕込です。この仕込では、白州の原料である二条大麦のデンプンを糖に変化させ、発酵に必要な麦汁を抽出する工程です。
乾燥させた大麦麦芽を細かく砕き、南アルプスの仕込水とともに仕込槽へ投入します。約65℃の温度をキープし、麦芽中の酵素の働きによりデンプンが糖に分解された後、濾過し、麦汁を抽出します。
こちらの工程では実際に仕込槽の中を見ることができます。
少し赤みがかった茶色でした。麦芽由来の甘い香りが漂ってきます。
発酵(Fermentation)
麦汁を抽出したら、次はそれを発酵していきます。麦汁を発酵槽に移し、酵母を加えます。酵母は、麦汁の糖をアルコールと炭酸ガスに変えます。また、酵母はこの時に、エステル類や酸といった香味成分も作り出します。その結果若干の酸味のある香りを感じる、ウイスキー特有の香味成分を持つ”もろみ”がつくられます。
もろみのアルコール度数は約8%で、その見た目はビールに非常に似ています。ホップの有無など、使用する原料の違いはありますが、ここまでの工程は実はビールの製造と非常に似ているのです。
また、発酵槽の座石工によってもウイスキーの風味は異なります。白州蒸溜所では、こだわり抜いた伝統的な木桶の発酵槽のみを使用しており、これにより木材に棲む微生物の影響で風味がより豊かになります。
蒸溜(Distillation)
次に、発酵によって生まれた”もろみ”をポットスチルと呼ばれる蒸留釜を用いて2回蒸溜(初溜・再溜)することで、アルコール濃度の高いニューポットを作り出します。白州蒸溜所には、初溜8基、再溜8基のポットスチルがあり、それらの大きさや形状も様々。それらを使い分けることによって、白州の特徴である多彩な味わいのウイスキー原酒を生み出しています。
ちなみに、蒸留し終わった直後の、樽に入れる前のウイスキーは透明であることをご存知でしたか?写真にあるのは熟成前の白州です。熟成前の原液は「ニューポット」と呼ばれます。ウイスキーの色は樽で熟成させることによって、樽から色が移り、あのような琥珀色になります。樽の種類にもよりますが、基本的に長期熟成のものほど色が濃くなります。
圧巻の貯蔵庫
蒸留の工程を見学し終わったら、バスで貯蔵庫へ移動します。貯蔵庫に入った瞬間からウイスキーの香りが充満していました。白州の香りが漂う部屋にいるだけで、ウイスキー好きのテンションは間違いなく爆上がりでしょう。
こちらでは、先ほどポットスチルで蒸留したウイスキーの原液「ニューポット」を最終的に樽詰めします。同じ「ニューポット」でも、熟成に使用する樽の大きさや形状、材質、さらには貯蔵環境によって風味が変化します。
一番小さいバーレルとよばれる大きさの樽で約180ℓ、一番大きいパンチョンと呼ばれる樽で500ℓほど貯蔵することが可能となっています。
ものすごい量の樽が熟成されています。圧巻の光景です。
テイスティングバーで白州を試飲!
さて、ここまでで工場見学は終了です。いよいよ待ちに待った試飲の時間です。実際に工場で学んだことや感じたことを思い出しながら、テイスティングを楽しんでいきます。
中に入るとバーカウンターに大量に並べられた白州が!凄い数並んでいます。
テーブルには白州構成原酒などがずらり
テーブルには、テイスティングに必要なものや説明書きの紙がすべて整って準備されています。テーブルにたくさん置かれていたので、以下にすべてまとめました。
- シングルモルト白州(ストレート用)
- シングルモルト白州(白州森香るハイボール用)
- 白州構成原酒「ライトリーピーテッド原酒」
- 白州構成原酒「ピーテッド原酒」
- 白州構成原酒「スパニッシュオーク樽原酒」
- サントリー天然水 SPARKLING 500ml
- 氷
- 加水用の水
- チェイサー(サントリー天然水)
- 白州うすづくりタンブラー(ハイボール用)
- おつまみ3種(PASTA SNACK ソルト味、ピュアチョコレート、樽燻スモーク ミックスナッツ)
- 白州オリジナルテイスティンググラス(お土産)
これだけの内容で、参加費の3,000円は十分に元が取れる豪華な試飲となっています。白州の構成原酒を飲める機会は非常に貴重です。ニッカの場合、蒸留所限定で構成原酒が購入できますが、サントリーでは構成原酒単体の販売は行っていないため、特に貴重だと思います。
また、ツアー参加者には白州オリジナルのテイスティンググラスがプレゼントされます!こちらはギフトショップで販売されているテイスティンググラスとはデザインが異なる、非売の限定品です。本当に至れり尽くせりです。
テイスティングしてみた感想
白州の構成原酒3種とシングルモルト白州をストレートでテイスティングしました。テイスティングノートは以下に書いておきますね。
個人的には、ピーテッド原酒が一番気に入りました。普段はアイラモルトを好んで飲むことが多いのですが、アイラは強烈なピート香を持つものが多く、重厚で癖の強いものが多いです。それに比べて、この白州のピーテッド原酒はピート感がありながらもライトでとても爽やかでした。ソーダ割りでも試してみたかったですね。いつか蒸溜所限定でもいいので、構成原酒をボトルで販売してほしいと思います。
洋ナシ、青リンゴ、若干のピート香
青リンゴのフルーティーな味わいに、ほんのりスモーキーさが加わる。構成原酒の中では色も含めて一番「白州」に近いと思う。
爽やかで癖のないスモーキーさが残る
「白州森香るハイボール」を実際に作る
構成原酒3種と通常の白州をストレートやトワイスアップで試飲した後は、実際に自分で「白州森香るハイボール」を作っていきます。作り方はスタッフの方が丁寧に教えてくれるので、安心して楽しめます。
飲んでみた感想は、本当に爽やかで美味しいです。緑の薄口グラスやミントを添えることで、白州の持つミントの香りがより一層強調され、視覚でも「森」を楽しむことができます。ピーティでありながら清涼感や爽快感がどこまでも続くハイボール、本当に絶品です。
この試飲をもって、「白州蒸溜所ものづくりツアー」は終了となります。また、ウイスキーの購入権については、この場で説明がありますが、詳細はあまり詳しく触れない方がいいと思うので、興味がある方はご自身で調べてみてください。
ちなみに、お家で手軽にバーと同じレベルのハイボールを作りたい方は、以下の関連記事で作り方を説明しているので、ぜひご覧ください。
ギフトショップでお土産を購入(ウイスキーの在庫情報はこちら)
ツアーが終わり、いよいよ楽しみにしていたショップです。
皆さんが気になるウイスキーの在庫状況ですが、「白州ノンエイジ」、「白州蒸溜所限定ウイスキー」、「白州蒸溜所シングルモルトウイスキー」はすべて在庫がありました。ショップに行ったのは15時過ぎでしたが、その時点でも在庫に問題はなかったので、2024年9月時点では割と在庫に余裕があるのかもしれません。
ただし、ウイスキーの在庫は流動的なので、訪問する際には必ずしも同じ状況とは限らないことをご了承ください。
ウイスキーの他にも、Tシャツやおつまみ、コースターなど、お土産に最適なグッズが多数並んでいました。
最後に有料試飲を楽しみます
最後に、有料テイスティングバーで試飲しました。バーカウンターは広々としており、暗めの木を基調とした落ち着いた空間が広がっています。さらに、カウンターからは窓越しに白州の自然豊かな森を眺めながら白州を楽しむことができます。目の前には、白州の構成原酒やニューポット、ノンエイジから25年ものまで、さまざまな白州がずらりと並んでいます。
メニュー全てを移しきることはできませんが、上の写真の通り、さまざまな飲み比べを楽しめるセットが用意されています。また、白州ノンエイジから25年ものまでのストレート単品や、「白州 Story of the Distillery 2024 EDITION」、「サントリーウイスキー響 Anniversary Blend」なども取り揃えられていました。
私は「白州熟成体感セット(白州/白州12年/白州18年)」を注文しました。テイスティングノートを以下に書いておきました。参考になればと思います。
ミント、すだち、若葉
口当たりはライトで軽快。青リンゴやミントのような爽やかな味わい。その後にほのかなピート感がある。
スモーキーさがあるがアイラモルトとは違いすっきりとしている。
今回の購入品
今回は「シングルモルト白州」を購入しました。今回様々な白州を試飲しましたが、私個人の感想としては、白州のノンエイジが最も「森」のニュアンスが強い一本だと思いました。そのため、白州に限って言えば、値段も考慮するとノンエイジが私の好みです。
「白州」を安く飲み比べできる場所は、蒸留所の有料テイスティングバー以外にはなかなかないと思います。実際に飲み比べることで、白州の共通点や熟成年数の違いが見えてくると思うので、ぜひ一度白州蒸溜所に訪れてみてください。
白州蒸溜所はウイスキー好きにとってのテーマパーク
今回は白州蒸溜所見学ツアーのレビューやショップ情報、有料テイスティングについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
「白州蒸溜所ものづくりツアー」では、白州の製造工程を見学し、解説を聞くだけでなく、麦芽や発酵槽、熟成樽など、ここでしか体感できない香りを実際に感じることができます。また、見学後の試飲も白州の構成原酒をテイスティングしたり、「白州森香るハイボール」をご自身で作ることができます。
ショップでは、貴重な白州ノンエイジや2種類の蒸留所限定ウイスキーが定価で販売されています。どこに行っても品薄で、あってもプレミア価格で売られている白州を定価で購入できるのは本当にありがたいです。
また、有料テイスティングでは、格安で白州を堪能することができます。構成原酒や貴重な白州18年、白州25年など、通常のバーには置いていないようなものまで取り揃えています。
ぜひ一度、白州蒸溜所に訪れてみてください。それでは、良いウイスキーライフを。
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- 年会費は初年度無料。次年度以降は1,100円。
初年度は年会費無料のため、1年以内に解約する場合であれば、レアウイスキーの抽選に無料で参加し、白州や山崎の年数ものを定価で手に入れることが可能です!
さらに、2025年1月31日まで最大12,000ポイントが獲得できるキャンペーンを実施中で、非常にお得なカードとなっています!