日本のシングルモルトウイスキーは、近年ますます注目を集めており、世界中のウイスキー愛好家から高い評価を受けています。その魅力は、繊細な香りや深みのある味わい、そして日本ならではの風土や職人技が生み出す個性豊かなボトルの数々にあります。しかし、数多くのブランドや種類があるため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この記事では、2025年におすすめの日本のシングルモルトウイスキーを厳選して8本ご紹介します。初めてシングルモルトを試す方にも、ウイスキー通の方にも満足いただけるラインナップとなっております。各ウイスキーの特徴やおすすめの楽しみ方も併せてご紹介しますので、自分にぴったりの一本を見つける参考にしてください。
ジャパニーズウイスキーとは
ジャパニーズウイスキーの定義
ジャパニーズウイスキーとは、日本で造られたウイスキーのことで、アメリカン、スコッチ、アイリッシュ、カナディアンと並び、世界5大ウイスキーの一つとして知られています。
厳密には、「ジャパニーズウイスキー」とは、「酒税法におけるウイスキーの法定義」と「日本洋酒酒造組合によるジャパニーズウイスキーの表示基準」の両方を満たしたウイスキーを指します。酒税法によるウイスキーの定義は日本独自のものであり、スコッチのような表示や製造に関する細かな規定はありません。そのため、定義さえ満たしていれば「ウイスキー」として名乗ることが可能です。
・発芽させた穀物や水を原料とし、糖化・発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの
・アルコール分95%未満で蒸留を行っているもの
・上記にアルコール、スピリッツ、香味料、色素又は水を加えたもの
・原酒混和率が10%を超えているもの
近年、海外でジャパニーズウイスキーの人気が高まる中、輸入原酒を使用した“ジャパニーズウイスキー”が多く登場するようになりました。こうした問題に対応するため、日本洋酒酒造組合はウイスキーの法定義に加え、「ジャパニーズウイスキー」と表示する際の自主基準を設け、消費者に正確な情報を提供する取り組みを進めています。
・原材料は、麦芽、穀物、国内で採水された水に限り、発芽は必ず使用する。
・糖化、発酵、蒸留は国内の蒸留所で行う
・蒸留の際留留出時のアルコール分は95%未満
・内容量700ℓ以下の木製樽に詰め、3年以上国内において貯蔵
・国内で容器詰めし、充填時のアルコール分は40%以上
・色調整のためのカラメルの使用は認める
ジャパニーズウイスキーの特徴
それではジャパニーズウイスキーの特徴を説明していきます。
スコッチウイスキーを手本としている
ジャパニーズウイスキーは、その誕生からスコッチウイスキーを手本として発展してきました。日本のウイスキー造りは、1920年代に竹鶴政孝がスコットランドに渡り、現地で蒸溜技術を学んだことから始まりました。竹鶴はスコットランドの伝統的な製法を忠実に日本へ持ち帰り、その技術をベースにして、日本独自のウイスキー造りを確立しました。
ジャパニーズウイスキーの製法には、スコッチウイスキーに多く見られるピートを使用したモルトの乾燥や、さまざまなタイプの樽による熟成が取り入れられています。また、日本のウイスキー造りは、異なる蒸溜所や異なる樽で熟成させたウイスキーをブレンドすることで、複雑な風味を作り出すスコットランドのスタイルに非常に近いことが特徴です。
しかし、ジャパニーズウイスキーは単なる模倣にとどまらず、日本特有の自然環境や職人の技術、繊細な味わいを重視する文化が融合し、独自の進化を遂げました。例えば、日本の四季や湿度の変化はウイスキーの熟成に影響を与え、より繊細で調和の取れた風味を生み出します。こうした背景から、ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを手本にしつつも、独自の味わいと高い品質で世界中のウイスキー愛好者から高い評価を受けるようになりました。
世界5大ウイスキーの中で最も歴史が浅い
ジャパニーズウイスキーは、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンに並ぶ世界5大ウイスキーのひとつですが、その歴史は他のウイスキーと比べると最も浅いものです。最初の国産ウイスキーが誕生したのは1924年、山崎蒸溜所での初めての生産がスタートしたときです。そこから約100年ほどの歴史しかありませんが、その短期間で世界的な評価を獲得してきました。
ジャパニーズウイスキーは、他のウイスキー産業が数世紀をかけて発展してきたのに対して、急速な成長を遂げてきました。1980年代後半から1990年代初頭にかけて、ジャパニーズウイスキーは低迷期を迎えましたが、2000年代以降の国際コンペティションでの数々の受賞をきっかけに世界中の注目を集めるようになりました。特に、山崎や白州、余市などのシングルモルトウイスキーが国際的な評価を得たことが大きな転機となり、その品質の高さが広く認知されました。
また、日本の蒸溜所は技術革新と品質管理を徹底して行い、多様な製品ラインナップを展開することによって、短期間で市場を拡大してきました。このように、ジャパニーズウイスキーは最も歴史が浅いながらも、その品質と独創性で世界中のウイスキーファンを魅了しています。
主にシングルモルト、グレーン、ブレンデッド、ブレンデッドモルトを生産
ジャパニーズウイスキーの生産スタイルは多様で、主にシングルモルト、グレーン、ブレンデッド、そしてブレンデッドモルトの4種類が生産されています。
- シングルモルトウイスキーは、単一の蒸溜所で造られたモルトウイスキーのみを使用したものです。ジャパニーズシングルモルトは、スコットランドの伝統に基づきながらも、日本ならではの繊細で調和の取れた味わいが特徴です。山崎、余市、白州などが代表的な銘柄で、それぞれの蒸溜所の個性が表現されています。
- グレーンウイスキーは、主にトウモロコシを原料とし、連続式蒸溜器を使って造られるため、軽やかでクリアな味わいが特徴です。グレーンウイスキーは、ジャパニーズウイスキーのブレンドに欠かせない重要な役割を果たしており、その品質も近年注目を集めています。
- ブレンデッドウイスキーは、複数のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものです。バランスの取れた味わいと飲みやすさから、初心者から上級者まで幅広い層に人気があります。ジャパニーズブレンデッドウイスキーは、異なる原酒の繊細なバランスが生み出す絶妙な味わいが魅力で、響や知多などのブランドが代表的です。
- ブレンデッドモルトウイスキーは、複数の蒸溜所で造られたモルトウイスキーをブレンドしたものです。異なる蒸溜所の個性が掛け合わさり、複雑で深みのある味わいを楽しめることが特徴です。ブレンデッドモルトは、シングルモルトの良さをさらに引き立てる新たな表現方法として注目されています。
これらの多様なスタイルを持つジャパニーズウイスキーは、飲む人の好みに合わせて楽しめるのが魅力であり、世界中のウイスキーファンから高い評価を受けています。
おすすめジャパニーズシングルモルト8選
それでは著者がおすすめするジャパニーズシングルモルトウイスキーを8つご紹介します。
シングルモルト余市
ブランド | ニッカウヰスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 45% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | バーボン樽、シェリー樽、新樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 余市川の清流 |
製造元 | 余市蒸溜所 |
1つ目は「シングルモルト余市」です。「シングルモルト余市」は、ニッカウヰスキー第一の蒸溜所である余市蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。1934年に北海道余市町で創業した蒸溜所は、ニッカウヰスキーの創業者であり「日本のウイスキーの父」とも称される竹鶴政孝が設立したものです。竹鶴はスコットランドで本格的なウイスキーづくりを学び、理想のウイスキーを造るために日本で最もスコットランドの風土に近い場所として北海道余市を選びました。余市蒸溜所は、石炭直火蒸溜というスコットランドの伝統的な製法を今も守り続けています。これは、竹鶴が修行したハイランド地方のロングモーン蒸溜所の製法にならったものです。適切な火力を維持するためには、熟練した職人の高度な技術が求められます。現在、ロングモーン蒸溜所もスチーム過熱方式に切り替えていますが、石炭直火蒸溜を続けている蒸溜所は世界でも非常に少なくなっています。その中で、余市蒸溜所は力強い味わいを守るために、この伝統的な製法を現在も維持している貴重な蒸溜所の一つです。
シングルモルト余市のキーモルトは余市のヘビリーピーテッド原酒です。味わいは、力強いピート香としっかりとしたスモーキーな風味が特徴です。グラスに注ぐと、豊かなピート香とともに、柑橘系の果実や青リンゴ、ピートスモークの香りが漂います。口に含むと、初めに若干スパイシーさを感じますが、オーク樽由来の甘い風味や麦芽の甘みが広がり、スモークとフルーティーさの絶妙なバランスを楽しむことができます。余韻はスモーキーさがふわっと抜けていきます。
余市は日本のウイスキーの父と称される竹鶴政孝が最初に選んだ蒸溜所で造られたシングルモルトウイスキーです。よって、ジャパニーズウイスキーを試してみたいけれど、何から始めればよいかわからない方には、まずこの一本を選んでみるのがおすすめです。また、普段アイラウイスキーなどスモーキーなウイスキーを愛飲している方には、余市の味わいが気に入ると思います。ジャパニーズとアイラの違いを比較しながら楽しむのも面白いかもしれません。
赤みが差した琥珀色
樽熟成香、麦芽の甘さ、青リンゴ、ピートスモーク、オレンジ
力強いピートスモーク、若干スパイシー、オーク由来の甘み、チョコレート
ふわっとピートが抜けていく
シングルモルト宮城峡
ブランド | ニッカウヰスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 45% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | バーボン樽、シェリー樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 新川の伏流水 |
製造元 | 宮城峡蒸溜所 |
「シングルモルト宮城峡」は、ニッカウヰスキー第二の蒸溜所である宮城峡蒸溜所で作られる日本のシングルモルトウイスキーです。宮城峡蒸溜所は、創業者の竹鶴政孝が1969年に設立した蒸溜所で、宮城県仙台市の郊外に位置しています。竹鶴が目指したのは、複数の蒸溜所で生まれた多彩な原酒をブレンドし、より芳醇なウイスキーを作ることでした。新川と広瀬川のふたつの清流が合流する霧深い緑豊かなこの渓谷で、新たな原酒を作るべく、竹鶴が余市蒸溜所に次いで開いたのが宮城峡蒸溜所です。澄んだ空気、柔らかな水、豊かな自然環境は、フルーティーでエレガントなウイスキーを生み出すのに最適な条件を備えています。
「シングルモルト宮城峡」は、華やかでフルーティーな香りと、なめらかな口当たりが特徴です。余市の力強くスモーキーなスタイルとは対照的に、宮城峡はやわらかで繊細な味わいが魅力です。余市が男性だとしたら、宮城峡は女性のようなウイスキーだとよく例えられています。グラスに注ぐと、洋梨や青りんごのようなフルーティーな香りが広がり、背後にはバニラやハチミツのような甘いニュアンスも感じられます。口に含むと、シルキーな口当たりとともに、モルトの甘さや青リンゴのような爽やかさが広がります。余韻には、モルト由来の甘さとほのかなビター感が広がります。
ジャパニーズウイスキーの中でも宮城峡は特に飲みやすく、万人受けするウイスキーだと思います。爽やかでフルーティーな味わいは、ハイボールとも非常に相性がいいです。フルーティーなハイボールがお好きな方は一度試してみてはいかがでしょうか。
濃厚な琥珀色
青リンゴ、洋ナシ、バニラ、フローラル、オレンジ
なめらかな口当たり、青リンゴ、洋ナシ、ほのかなビター感とモルト感、バニラ
麦の甘さ、ほのかなビター感、穏やかな樽香がやさしく広がる。
シングルモルト津貫 2024エディション
ブランド | 本坊酒造 |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 50% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | バーボン樽とシェリー樽が主体 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 蔵多山山系の湧水 |
製造元 | マルス津貫蒸溜所 |
「シングルモルト津貫 2024エディション」は、薩摩半島に位置するマルス津貫蒸溜所で製造された、2024年限定のシングルモルトウイスキーです。マルス津貫蒸溜所は、本坊酒造が2016年に鹿児島県津貫に設立した新興蒸溜所で、日本最南端の地でウイスキー造りを行っています。津貫は、明治時代から続く本坊酒造の歴史と伝統が息づく地であり、「津貫」ブランドのウイスキーは、盆地特有の寒暖差と蔵多山山系の豊かな湧水に恵まれた、薩摩半島南西部の緑豊かな環境の中で生まれています。この2024エディションも、津貫の風土を活かした特別なリリースです。
「シングルモルト津貫 2024エディション」は、バーボンバレルやシェリーカスクを主体に、多様な樽で熟成させたモルト原酒をヴァッティングして仕上げられています。香りは、バーボン樽由来のバニラの甘い香りとシェリー樽由来のレーズンの香りがバランスよく調和しています。口に含むと、最初にスパイシーな刺激を感じますが、その後シェリー樽由来のクリーミーで甘い味わいが広がり、余韻はすっきりとしています。
ニッカやサントリー以外の日本のシングルモルトを試してみたい方に、ぜひおすすめしたい一本です。
赤みがかった琥珀色
バニラ、レーズン、リンゴ、チョコレート、バナナ
コク深く厚みのある味わい、口当たりはクリーミー。ナッツ、バニラ、ドライフルーツ、チョコレート
余韻はすっきりとしている。若干ダークチョコレートのようなビター感がある。
シングルモルト白州
ブランド | サントリーウイスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | ホグスヘッド樽、バーボン樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 南アルプスの花崗岩層で濾過された天然水 |
製造元 | 白州蒸溜所 |
「白州」は、サントリーが誇る白州蒸溜所で作られた日本のシングルモルトウイスキーです。白州蒸溜所は、1973年に山梨県の南アルプス山麓に位置する森の中に設立されました。清らかな水と豊かな自然環境に恵まれたこの地は、「森の蒸溜所」として知られ、その恵まれた環境がウイスキーづくりに大きな影響を与えています。白州は、サントリーの創業者・鳥井信治郎の「自然と共にウイスキーを育てる」という理念を体現する蒸溜所であり、その澄んだ空気と純粋な水が、白州の爽やかで繊細な味わいを育んでいます。
「白州」は、フレッシュで爽快な香りと、軽やかな口当たりが特徴のシングルモルトウイスキーです。白州の香りは、青りんごやミント、若葉のような森林を思わせる爽やかなアロマが広がります。口に含むと、まずフレッシュなフルーツの甘みと、ハーブやミントのようなさわやかな風味が広がります。また、ピートの軽快なスモークとウッディなニュアンスが感じられ、余韻は爽やかなピートスモークが広がります。「白州」は、ストレートやロックでその繊細な風味を楽しむのはもちろん、ハイボールにすることでその爽快さが一層引き立ちます。全ウイスキーファンに一度は飲んでいただきたい、私自身かなり好きな銘柄です。
しかし、近年のウイスキーブームの影響で、白州を定価で購入するのが難しくなっているのも事実です。そこで、定価で白州を手に入れる方法の一つとして、白州蒸溜所を訪れるという選択肢があります。蒸溜所では、白州を購入できるだけでなく、構成原酒や普段味わうことのできない限定品を手頃な価格で試飲できるテイスティングバーも用意されています。白州蒸溜所見学については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
明るい黄金色
すだち、ミント、若葉
口当たりはライトで軽快。青リンゴやミントのような爽やかな味わい。その後にほのかなピート感がある。
軽快なスモーキー、ほのかな甘みが広がる
シングルモルト山崎
ブランド | サントリーウイスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | ワイン樽、ミズナラ樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 山崎の天然水 |
製造元 | 山崎蒸溜所 |
「山崎」は、サントリーが誇る日本初のモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所で造られたシングルモルトウイスキーです。山崎蒸溜所は、1923年に創業者の鳥井信治郎によって、大阪府と京都府の境に位置する山崎の地に設立されました。この地は、日本名水百選にも選ばれる「天王山の名水」が湧く場所であり、豊かな自然環境と湿度の高い気候がウイスキーの熟成に理想的とされています。日本におけるモルトウイスキーの発祥の地であり、約100年にわたり、伝統と革新を追求し続けてきた蒸溜所です。
「山崎」は、華やかでウッディな香りと、繊細でバランスの取れた味わいが特徴のシングルモルトウイスキーです。香りには、ウッディなアロマに加えて、ワイン樽由来のストロベリーを思わせる華やかな香りが広がります。
口に含むと、最初に感じるのはなめらかな口当たり。その後、モルティな風味に蜂蜜やバニラのような甘みが続きます。さらに、ワイン樽由来のベリーの風味やミズナラ樽特有のスパイシーさも感じられます。複数の樽原酒が絶妙にブレンドされているからこそ、「山崎」は非常に複雑で奥深い味わいを生み出しています。
「山崎」を楽しむなら、ストレートやロックでその繊細な味わいをじっくり堪能するのがおすすめです。ただし、山崎も白州と同様に市場ではプレミアム価格が付けられているため、定価で購入したい場合は蒸溜所を訪れることを検討してみてはいかがでしょうか。
赤みがかった明るい琥珀色
ベリー、ウッディ、バニラ、スパイシー
なめらかな口当たり、モルティ、ハチミツ、ベリー、リンゴ、スパイス
ココナッツ、スパイシー
厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立春
ブランド | 厚岸 |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 55% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | 北海道産ミズナラ樽、バーボン樽、シェリー樽、赤ワイン樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 尾幌川上流のホマカイ川 |
製造元 | 厚岸蒸溜所 |
「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー立春」は、北海道厚岸町に位置する厚岸蒸溜所が手がける日本のシングルモルトウイスキーです。厚岸町は、スコッチウイスキーの聖地とされるアイラ島に似た環境を持ち、牡蠣の名産地としても広く知られています。豊かな泥炭層、清らかな水、潮の香り、そして冷涼湿潤な気候といった自然条件に恵まれた地域です。厚岸蒸溜所は、スコットランドの伝統的な製法を忠実に再現しつつ、地元の素材や環境を活かし、ピーティながらもアイラ島とは異なる個性を持つ、唯一無二の「ジャパニーズ・アイラモルト」を生み出しています。
「厚岸 立春」は、厚岸ウイスキーの「二十四節気シリーズ」の第14弾として登場しました。「立春」は、二十四節気の最初を飾る名にふさわしく、力強いピートの香りが特徴です。キーモルトには「オール北海道産ウイスキー」を採用。北海道産の麦芽を使用し、厚岸で蒸溜された後、北海道産のミズナラ樽で熟成させた、こだわりの原酒が用いられています。
香りは、ソルティな潮風やスパイスに加え、わずかに感じられる蜂蜜の甘さが調和しています。口に含むと、ブラックペッパーのようなスパイシーな印象が広がり、続いてレモンの酸味やヨードを思わせる泥のニュアンス、ピートスモークが現れます。余韻には柑橘系の酸味とスモーキーさが広がり、ブラックペッパーの風味が鼻腔を通り抜け、印象的な締めくくりを与えます。
「厚岸」はストレートで楽しむのがおすすめです。「立春」をはじめ、厚岸の「二十四節気シリーズ」には個性豊かなウイスキーが揃っています。アイラウイスキーを愛好されている方には、ジャパニーズ・アイラモルトである「厚岸」をぜひ一度お試しいただきたいと思います。
清澄度の高い薄めの黄土色
潮風のピート、スパイシー、ハチミツ
モルト感、ブラックペッパー、レモン、泥のようなヨード感、ピート感
柑橘系の酸味、スモーキー、ブラックペッパー
シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士
ブランド | キリンウイスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 46% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | バーボン樽、ビール樽、ワイン樽 |
熟成年数 | ノンエイジ |
仕込み水 | 富士の伏流水 |
製造元 | 富士御殿場蒸溜所 |
「シングルモルトジャパニーズウイスキー富士」は、静岡県にある富士御殿場蒸溜所で造られたシングルモルトウイスキーです。富士御殿場蒸溜所が理想とするウイスキーは、「クリーン&エステリー」という香味を追求したものです。「クリーン」とは、雑味のない澄んだ香りとまろやかな口当たりを指し、「エステリー」は、フルーティーで華やかな深い香味を意味します。同蒸溜所が1973年の創業当初から目指してきたのは、日本の風土や食文化に調和するウイスキーです。その特長は、ウイスキーらしさをしっかりと感じられる一方で、まろやかさとバランスの取れた味わいが心地よい点にあります。この理想を実現するため、「クリーン&エステリー」という香味を具現化したウイスキーづくりを続けています。
また、富士御殿場蒸溜所はウイスキーの中核ともいえる水にも恵まれています。使用しているのは、約50年もの歳月をかけて富士山麓の大地で磨かれた伏流水。この清らかな水が、ウイスキーの繊細で奥深い味わいを支えています。
「シングルモルトジャパニーズウイスキー富士」は、フルーティーで華やかな香りと、しっかりとしたコクを備えたウイスキーです。香りには、青リンゴや洋ナシ、柑橘類を思わせるフレッシュなフルーツ感が広がり、完熟バニラや蜂蜜の甘い香りが心地よく重なります。
口に含むと、まず感じられるのは黄色いフルーツのジューシーな甘みと、キャラメルやバニラのなめらかな風味です。その後、スパイスやナッツのニュアンスが現れ、飲みごたえのある味わいへと変化します。さらに、オーク由来のウッディさが全体を引き締め、余韻には熟した果実の甘みとウッディさが長く続きます。
白桃やバナナのようなコクのあるフルーティーなシングルモルトをお探しの方には、「シングルモルトジャパニーズウイスキー富士」をぜひお試しいただきたいと思います。また、日本食に相性が良くなるように造られているウイスキーですので、食虫酒としてもおすすめです。
少し赤みがかった琥珀色
完熟バナナ、パイナップル、オレンジピール、クレームブリュレ、ハチミツ、フローラル
まろやかな口当たり、青リンゴ、白桃、バナナ、洋梨、バニラ、オーク、ナッツ
バニラ、ウッディ
白州12年
ブランド | サントリーウイスキー |
原産地 | 日本 |
アルコール度数 | 43% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | ホグスヘッド樽、バーボン樽、シェリー樽 |
熟成年数 | 12年 |
仕込み水 | 南アルプスの花崗岩層で濾過された天然水 |
製造元 | 白州蒸溜所 |
「白州12年」は、先にご紹介した白州からリリースされている12年熟成のシングルモルトウイスキーです。
白州ノンエイジと比較すると、12年はよりコクが深まり、バニラの甘みが一層際立っています。ノンエイジはストレートで飲む際にアルコールの辛さがやや感じられることがありますが、12年ではそのアルコール感がまろやかになり、より洗練された味わいを楽しむことができます。それでもなお、白州らしい新緑を思わせる爽やかさと、ライトなピートスモークの風味は健在で、これらが調和した味わいは唯一無二と言えるほどの完成度を誇ります。
ウイスキー愛好家にはぜひ一度お試しいただきたい一杯です。白州12年は、白州ノンエイジに比べ希少性が高く、市場で見かける機会は限られています。しかし、白州蒸溜所のテイスティングラウンジでは手頃な価格で試飲することが可能です。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
明るい黄金色
青リンゴ、ミント、フローラル香、バニラ香
ノンエイジと比較するとバニラのような甘みが増す。白州の新緑の爽快感とほのかなスモーキー感もある。キレがあってすっきりとしている。
バニラの甘味とスモーキー感が残る。
まとめ
今回はシングルモルトのおすすめジャパニーズウイスキーを8つご紹介しました。
今回ご紹介した日本のシングルモルトウイスキーは、どれも個性豊かで、それぞれ異なる魅力を楽しむことができます。以下に今回ご紹介した8銘柄をまとめました。
画像 | 商品名 | 価格 | 種別 | 内容量 | アルコール度数 | 味わい | 熟成年数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シングルモルト余市←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 45% | スモーク、オーク、スパイシー | ノンエイジ | |
シングルモルト宮城峡←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 45% | リンゴ、洋ナシ、フローラル | ノンエイジ | |
シングルモルト津貫2024EDITION←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 50% | バニラ、レーズン、チョコレート | ノンエイジ | |
シングルモルト白州←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 43% | ミント、若葉、スモーク | ノンエイジ | |
シングルモルト山崎←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 43% | ハチミツ、ベリー、スパイス | ノンエイジ | |
厚岸 立春←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 55% | ブラックペッパー、ヨード、ピートスモーク | ノンエイジ | |
シングルモルト富士←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 46% | バナナ、白桃、ウッディ | ノンエイジ | |
白州12年←該当ページへ飛ぶ | Amazonで見る | シングルモルト | 700ml | 43% | バニラ、ミント、スモーク | 12年 |
これらのウイスキーはどれも個性豊かで、シーンや気分に合わせて選ぶ楽しみがあります。ぜひ、自分にぴったりの一本を見つけて、日本のシングルモルトウイスキーの魅力を存分に味わってください。
それでは、よいウイスキーライフを。
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