2,000円台になると、12年物のウイスキーやシングルモルトウイスキーなどが射程圏内に入ってくるため、一気にウイスキーのレベルが上がり、様々な個性豊かなウイスキーを楽しむことができます。
「1,000円台から2,000円台のウイスキーにステップアップしてみたい」
「ウイスキー初心者なんだけど、間違いないのはどれ?」
と考えている方にピッタリの、コスパ抜群のスコッチウイスキーを5つ選んできました。
今回は実売価格2,000円台で買えるおすすめスコッチウイスキー5選をご紹介します!店舗によって実際の価格は異なるとは思いますが、Amazonや楽天などの大手ECサイトの実売価格で2,000円台で購入できるものを選定しました。
スコッチウイスキーとは
スコッチウイスキーの定義
「スコッチウイスキー」は、イギリスを構成する4地域のうちの1つであるスコットランドで造られるウイスキーです。
スコッチウイスキーは、ウイスキーの世界全体の消費量の約6割を占める、ウイスキーの王様的存在です。「ウイスキー」と聞くとスコッチウイスキーを思い浮かべる人も多いかもしれません。
スコットランドはウイスキー発祥の地ともいわれています。発祥の地は他にもアイルランド説はがありますが、ウイスキーに関する最古の文献は1494年にスコットランドで発見されています。
そんなウイスキー発祥の地であるスコットランドでは、「スコッチウイスキー」のブランドを守るために法律で定義が定められています。
厳密には、以下の条件を満たすウイスキーを「スコッチウイスキー」と呼びます。
・スコットランドの蒸留所で造られる
・水、酵母、モルトおよびその他の穀物を原料とする
・容量700ℓ以下のオーク樽に詰める
・水とスピリッツカラメル以外の添加は不可
・アルコール度数94.8%以下で蒸留する
・スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる
・アルコール度数は最低40%以上で瓶詰めする
このように厳密な定義を定めることで、スコッチウイスキーの品質とブランドが守られています。
燻製のようなスモーキーフレーバーが特徴
スコッチウイスキーの特徴として、独特な燻製のようなスモーキーフレーバーが挙げられます。このフレーバーは、多くのウイスキー愛好家に親しまれています。スモーキーフレーバーは、原料の大麦を発芽させた後、モルト(麦芽)を乾燥させる際に燃やすピート(泥炭)の煙に由来します。ピートとは、植物が枯れて堆積し、長い年月を経て炭化した泥炭のことを指します。このスモーキーフレーバーは「ピート香」とも呼ばれます。
スコットランドにはこのピートと呼ばれる泥炭が多く存在しており、燃料となるピートの香りがモルトに移ることで、スコッチウイスキー特有のスモーキーフレーバーが生まれます。
また、ピートに含まれる植物の種類や炭化の進み具合、ピートを焚くタイミング、使用量などによってスモーキーさも異なります。
しかし、ピートが豊富にとれるスコットランドの風土から、スモーキーフレーバーを持つスコッチウイスキーが多い一方で、ピートを使用しないスコッチウイスキーも数多く存在します。
ピートの使い方は、ウイスキーの風味を決定する重要な要素であり、スコッチウイスキーを語るうえで欠かせないものです。
2,000円台おすすめスコッチウイスキー5選
それでは、実売価格2,000円台で購入できるおすすめのスコッチウイスキーを5つご紹介します。
ジョニーウォーカー ブラックラベル12年
ブランド | JOHNNIE WALKER(ジョニーウォーカー) |
原産地 | スコットランド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
種別 | ブレンデッドウイスキー |
熟成年数 | 12年 |
キーモルト | –クライヌリッシュ(ハイランド) –グレンキンチー(ローランド) –カーデュ(スペイサイド) –カリラ(アイラ) |
おすすめの飲み方 | ストレート、トワイスアップ、ロック、ハイボール |
ジョニーウォーカー ブラックラベル12年に合う食事 | スモークチーズ、スモークサーモンなどの燻製食品 |
まず最初にご紹介するのは「ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年」です。日本では、通称「ジョニ黒」という愛称で親しまれています。
ジョニーウォーカーシリーズは、世界で最も販売数量が多いスコッチウイスキーです。このブラックラベルは、12年熟成の世界初のブレンデッドウイスキーです。12年以上熟成された数十種類以上のモルト原酒とグレーン原酒がブレンドされています。
ジョニーウォーカーにはブラックラベル以外にもレッドラベルやグリーンラベルなどの種類がありますが、このブラックラベルはジョニーウォーカーの原点から受け継がれてきたブレンドであり、初期のレシピが現在も引き継がれています。ジョニーウォーカーのブレンダーの渾身の傑作と呼べるでしょう。
スコッチ特有のスモーキーフレーバーとレーズンの甘味、オレンジのような柑橘系の味わいを感じられるのが特徴です。とにかくバランスが良いため、ストレートからハイボールまでどんな飲み方でもおすすめできます。
明るい琥珀色
香ばしいスモーキーな香りが一番に感じられる。また、レーズンなどのドライフルーツを思わせる甘い香りも感じる。バニラのような甘いアロマもある。12年の熟成感のあるウッディな香りやオークのスパイシーさも感じる。
最初に口全体にスモーキーフレーバーが広がる。その後、甘みやコクとともにオレンジのような爽やかなフルーツ感がくる。アルコールの辛さをほとんどなく、口当たりはなめらか。
スモーキーさが余韻としてあるが、すっきりとしている。
グレングラント アルボラリス
ブランド | GLEN GRANT(グレングラント) |
原産地 | スコットランド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
種別 | シングルモルトウイスキー |
熟成樽 | バーボン樽、シェリー樽 |
熟成年数 | 3年以上 |
仕込み水 | グレングラント川 |
製造元 | グレングラント蒸留所(スペイサイド) |
おすすめの飲み方 | ストレート、ハイボール |
グレングラント アルボラリスに合う食事 | 海鮮のアヒージョ、牡蠣などの魚介系 |
「グレングラント アルボラリス」は、2021年に発売されたスペイサイドのローゼス地区にあるグレングラント蒸留所のお手頃なシングルモルトウイスキーです。
このアルボラリスはシングルモルトでありながら、2,000円台で購入できるウイスキーです。とにかく香りが華やかでフルーティ。アルボラリスはラテン語で「木漏れ日」を意味し、その名の通り明るい黄金色をしており、味わいもスムースで澄み切っています。
アルボラリスはバーボン樽原酒とシェリー樽原酒の二種類を使用しており、それぞれの特徴を引き出しながらヴァッティングされています。バーボン樽主体の華やかさが全開で、オレンジやバニラ、蜂蜜などの甘味が広がるスコッチウイスキーです。
ハイボールとの相性が非常に良く、「2,000円台でハイボールに最適な銘柄は何?」と聞かれたら、私はアルボラリスと答えます。
明るい琥珀色
フローラル、フルーティー、レーズン、スイカズラ、オーク樽、モルト、微かなレモン
オークとドライフルーツがミックスされたバタースコッチ、ほのかなスパイス
長く続くモルトとバニラに一瞬の洋ナシ
デュワーズ 12年
甘く華やかな味わいが特徴のブレンデッドスコッチウイスキー「デュワーズ 12年」。
デュワーズ 12年の特徴として、ダブルエイジ製法が挙げられます。ダブルエイジ製法とは、樽熟成させたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした後、ブレンデッドウイスキーを再び樽の中で熟成させることです。この追熟によって、よりコクが出て、なめらかな味わいとなっています。
ジョニーウォーカーと比べると、スモーキーフレーバーはほとんど感じられず、バニラや蜂蜜、リンゴを連想させる甘さが特徴的。香りの柔らかさと華やかさが異なります。
キーモルトはアバフェルディ蒸留所のモルトであり、リンゴや蜂蜜の特徴を持つ蒸留所です。非常に飲みやすく、フルーティかつなめらかな味わいがあります。
おすすめの食事はマルゲリータやレーズンサンド。フルーティな甘さがトマトの酸味やレーズンの渋みと合います。
鮮やかな琥珀色
キャラメル、ナッツ、バニラ、レーズン、カスタード、ベリー、スモーク、ピート
バニラや蜂蜜、リンゴを思わせるような甘み。スモーキーさはほとんどない。
ビターさと若干のピーティーさ
シーバスリーガル 12年
ブランド | CHIVAS REGAL(シーバスリーガル) |
原産地 | スコットランド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
種別 | ブレンデッドウイスキー |
熟成年数 | 12年 |
キーモルト | –ストラスアイラ(ハイランド) –グレンリベット(スペイサイド) –ロングモーン(スペイサイド) –ベンリアック(スペイサイド) |
おすすめの飲み方 | ストレート、ロック |
シーバスリーガル12年に合う食事 | ナッツ、スモークチーズ、アップルパイなど |
シーバスリーガルと言えば、世界で2位の販売量を誇るウイスキーで、ペルノ・リカール社の子会社であるシーバス・ブラザーズ社が製造しているウイスキーです。
今回紹介するのは、「シーバスリーガル 12年」というシーバスリーガルの12年熟成ブレンデッドウイスキーです。シーバスリーガルにはノンエイジタイプが存在しないため、高級ウイスキーというイメージがあります。
香りは、リンゴや洋ナシのようなフルーティな香りと、蜂蜜やリンゴのような甘さを感じることができます。また、味わいは熟したリンゴと蜂蜜のようなリッチな風味が特徴です。
おつまみとしては、塩味の効いたナッツやアップルパイなどがおすすめです。
飲み方としては、甘いウイスキーが好きな方にはストレートが、少し甘さを抑えたい方にはロックがおすすめです。
鮮やかな琥珀色
バニラや蜂蜜のような甘い香りやリンゴや洋ナシなどのフルーティな香り。またハーブの香りもあり、若干香ばしい香りもある。
熟したリンゴや蜂蜜のようなリッチな味わい。バニラとヘーゼルナッツの風味もあり、コクがありクリーミ―。熟成樽由来のナッツ感。
青リンゴや洋ナシの爽やかでフルーティな余韻が長く続く。
ホワイトホース 12年
ブランド | WHITE HORSE(ホワイトホース) |
原産地 | スコットランド |
アルコール度数 | 40% |
容量 | 700ml |
種別 | ブレンデッドウイスキー |
熟成年数 | 12年 |
キーモルト | –ラガブーリン(アイラ) –グレンエルギン(スペイサイド) |
おすすめの飲み方 | ロック、ハイボール |
ホワイトホース12年に合う食事 | 焼き鳥(タレ)、ブリの刺身など |
アイラウイスキーがキーモルトとなっているブレンデッドウイスキー「ホワイトホース 12年」。ホワイトホースは現在、千円台の年数表記のないものとこの12年のみが販売されていますが、ジョニーウォーカーを抑えて日本のスコッチ販売数量No.1の銘柄です。
ホワイトホースは世界中に流通していますが、ホワイトホース 12年は日本限定商品となっています。12年はファインオールドに比べ、だいぶスモーキーさが落ち着いた印象。華やかで甘い香りにほんのりと甘いスモーキーフレーバー、まろやかな味わいとフルーティさが特徴です。
スコットランドのスペイサイドで華やかなフルーティさを持つグレンエルギン蒸留所や、スモーキーフレーバーで有名なラガヴーリン蒸留所などがキーモルトになっています。
公式にも「和食に合う」と書いてある通り、日本人の好みに合わせてスモーキーさが抑えられたウイスキーなので、ハイボールにした時に非常に和食との相性が良いです。特にブリの刺身や焼き鳥(タレ)にマッチします。
濃いめの琥珀色
蜂蜜を思わせる甘く華やかな香り。ピートはほんのり香る程度で抑えられている。
まろやかな味わい。アイラモルトに由来する奥深い甘さとスモーキーさ。蜂蜜やバニラのような甘さがあり、スモーキーさも感じるがそこまで強くはない。アルコールの辛みは若干感じる。
長く豊かな余韻。樽のビター感も若干ある。
まとめ
今回は2,000円台でおすすめのスコッチウイスキーを5つご紹介しました。
皆様が気になるウイスキーは見つかりましたでしょうか。2,000円台のスコッチウイスキーは、12年物のブレンデッドウイスキーやシングルモルトウイスキーまで手が届き、様々な個性を持ったウイスキーを楽しむことができます。
2,000円台のスコッチウイスキーは種類が非常に多く、選定するのに悩みましたが、今回紹介した5つのウイスキーはどれもコスパが高く、自信を持っておすすめできるものばかりです。
この記事が皆様のお気に入りのスコッチウイスキーを見つけるお手伝いになれば嬉しく思います。
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